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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

宙組『モンテ・クリスト伯 / Amour de 99!!-99年の愛-』宝塚大劇場(初日)

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初日を見てきたので忘れないうちにとりあえずの覚書を。

モンテ・クリスト伯

原作が余りにも長くて、読みやすいと勧められた岩波少年文庫版(上中下)ですら途中で投げた予習完全放棄っぷりで初日に見て来ました。うん…予習…なくてよかったね。下手に予習したら多分混乱してた。モンクリ@宝塚、であったと思います。

ノバボサのクズ拾い男並…いや、それ以上のボロ着姿+ざんばら髪+無精髭で銀橋渡ったトップ様…てのはさておき、ポスターのようなビジュアルはほとんどなく、モンテ・クリスト伯になってからも、伯爵姿の時は普通に髪も綺麗にまとめてヒゲもないからちょっと安心。…パンフレットの表紙はまんまポスタービジュアルだからちょっと戸惑ったけども。

あと、ダンテスの仮の姿の一つである神父役をしている時のかなめさんがなんかこう…TCAの時のコスプレカメラマンと何か通じるものがあったような。
それにしても海運会社の制服姿の爽やかさがなんていうかとっても眩しいですかなめさん。

メルセデス(実咲凛音)…あの…トラファルガーの時のすみかちゃんが来てたギリシャ風白ドレス…がウエディングドレス…ですか…。てのはさておき、早速子持ちの役かぁ…とも思いつつ。しかもまぁくんに殴られまくるっていう…不憫(´Д⊂ヽ

フェルナン(朝夏まなと)がほんっっっとにゲスで。こんなまぁくん初めて見たかも…ってくらいのゲス男でした。そもそも人を殴るまぁくん自体実はレアだと思うし(拳銃持ってたりはあるけど拳で殴るって実はあんまりない)、まして女を殴るまぁくん…メルセデスを…3回くらい殴ったかな? 他にも泥酔して、翌日具合が悪くなるくらいにメルセデスを殴ったとかいう件もあって…なんだこのDV夫(かつ女関係も派手)。
親父さんはまともだったけど息子は全く性根叩きなおされるどころか逆恨みして船長毒殺しようとするくらいのクズ…ていうか即物的な男。…新しいまぁくんだ…。

ダングラール(悠未ひろ)は…フェルナンに比べたら小者っていうか、嫉妬心は人一倍だけど、フェルナンと出会わなければ小悪党ですんだのに、うっかりフェルナンと知り合った上に恐喝なんてしようとしたから…フェルナンの方が1枚も2枚も3枚も上手だった。フェルナン知能犯。
嫁のエルミーヌ(愛花ちさき)のことも、一応…って言葉以上には愛して(昔の女にコナかけたりもしてるけど)るけど、船旅から帰って抱くのは嫁じゃなくエロイーズ(純矢ちとせ)の方ってことはこの夫婦、レスだったのか。
母親(鈴奈沙也)から跡取り跡取りって言われてる嫁を庇うような素振り…を見せてたような気もするけど基本的にエネ夫。ただ、ラストシーンで、連帯保証人になってるから家族じゃなくなればタラちゃんには借金取りは行かない…だから離婚しよう、って言う程度には愛してたのかなぁ…。
結局そこでも「子どもがいなくてよかった」って言われたタラちゃんがブチ切れて不妊の原因は夫の方だって暴露してたけど、それまでの貞淑な妻の姿から一気に「別の男の子を(死産だったけど)生んだ」って行って高笑いする女に変化するタラちゃんにびっくりでした。長く銀英伝でタラちゃんに淑やかなイメージついてたし。

ヴィルフォール(蓮水ゆうや)はあんな親父さえいなければ悪事に手を染めることもなく、普通に、地味に昇進して地味な生涯を終えたんだろうなぁ…と。そう思うと結局ダンテスがナポレオンと出会う結果を作ったフェルナンが元凶…フェルナンマジ諸悪の根源。まぁ嫁も嫁だったけども。
元は悪人じゃなかったんだろうな(保身優先の役人的な面はありつつ)と思ったのが、悪あがきもせずに(まぁ出来ないんだけど)自決を選んだ諦めの速さというか、潔さだったと思いました。…まぁ生きて裁かれることからの逃げなんだけど。

アルベール(愛月ひかる)はなんていうか、あの親にしてこの子あり…だとラストシーン近くでダンテスと同じ思考にもとづいて行動している様子からよーく伝わっては来たのですが。お互いに「自分が死んで(相手に殺されて)すべてを終わらせよう」とか考えるあたり、似たもの親子ではありますがなんて自分勝手な死にたがり親子か…! とも思いました。
あと、「恥ずかしくて学校へも行けない! 」ってあなたおいくつですか…。記者のボーシャン(澄輝さやと)とはもともとのお友達だったのか…決闘の立会人を頼む程度の仲なのかな?

海賊(密輸グループ)たちはみんな良い味だしてたのですが、中でもベルツッチオ(緒月遠麻)が美味しかったなぁ…と。
壊血病予防に柑橘類が必要…な件は果たして必要であったのかとても疑わしい…のですが、さり際の緒月さんの一発芸でホントに客席が一斉に吹き出したので(不意打ち過ぎた)この人さすがすぎる。それ以降の場面でも、努めて人間的な感情を殺しているダンテスの周りをウロウロして人間性というか、人情を訴える役回りで…良い味だなぁ…。
船長のルイジ・ヴァンパ(七海ひろき)は稽古場等で眼帯! と聞いていたのですが…見事に「海賊らしい海賊」のビジュアルでした。さすが。しかしカイちゃんといえば、冒頭の海運会社の船員として踊っている時に真ん中であっきーと並んでものすごい爽やかかつ晴れやかな笑顔で踊っていた方がなんていうか視線泥棒でした。
他にも海賊組の3バカ(凛城きら・松風輝・星吹彩翔)が随所で良い味だしてたと思います。ちょっと訛った喋りも、最初はネタかと思ったけど、ダンテスの手先として侵入しているあちらこちらでも、喋りだけで「あ、こいつ海賊組にいたやつ」と伝わるので…わかり易かったです。パンフ読んでる人以外にも親切。

親切といえば、正直ありがた迷惑なくらい出てくる「現代パート」な人々。確かに、あのながーーーーーい原作を90分の芝居にまとめるために、色んな所を飛ばしたり、解説で補ったりする役は必要だったと思う。けど…正直ちょっとウザい。解説に徹する訳でもなく、テンション高く「何アレー」みたいな感じで本編に対して感想をいれてきたり…お茶の間か! と思う場面もありました。
確かに解説は必要だけど、あれだけのハイテンションで、舞台をぶつ切りにするように出てくる必要性は果たしてあったのだろうか…とも思います。

あと、ラストシーンで錯乱したフェルナンが発砲した弾に…メルセデス撃たれてなかった…? なんでそのまま新しいモレル海運の船出だー! って場面に出ているのか…あれは幻なの? …幻…ではなさそうな演出なんだけど、だとするとメルセデスが撃たれた状況や、いかにもメルセデスを看取るような場面からのー…晴れやかな船出(当然メルセデス健康そうに立ってる)への移行がなんていうか見てる側の置いていかれっぷりがね。

Amour de 99!!-99年の愛-

往年の…というと言い方が悪いけれど、これまでの宝塚の歴史を遡って名場面を見せるショー…なんだけれども。正直、ショーって一場面だけ切り取られても盛り上がらないというか…よくわからないというか。ショーってそれぞれにコンセプトがあって、その流れにそって盛り上がるものだと思うし、今回場面を切り取られたショーにしても、元のショーの流れっていうのが当然あったと思うんです。それを完全(ではないにしろ)無視して、場面だけを切り取って、先生の紹介→ショーの1場面、として繋ぐからどうしても見ている側の気持ちもぶつ切りになってしまった感じ。
ただ、この紹介のターンで、さっつんやてんれーも銀橋でコーラスを入れていたのが…嬉しかったです。銀橋!!

それはそれとして、「華麗なる千拍子」のフルーツの場面は異様な盛り上がりを見せました。
後ろ姿からしてなんだあのパイナップル…と思ってたかなめさんが振り返った時の客席のどよめきたるやね。トップ様の…ダルマだと…! 御御足もあらわに銀橋とか立たれたらなんていうか…他の人とか一切見てられないですよね。

客席がどよめいたといえば、男役群舞では97期まで全員出た上で、皆手にバラを持っていたのですが、このバラを最後にかなめさんが客席再前列中央の方にプレゼント…客席からまたもどよめきが。

目移りしすぎて一体どこを見ればいいのかがいつも以上にわからない感じでした。「あっという間」ではなかったけど終わってから振り返ると…印象に残ったといえば…パイナップルに終始してしまうというか。パレードのお衣装も白と黄色で…なんだろう、バナナシェイク飲みたい。

あ、どこだったか悠未さんがあこさまをリフトしてた所は迫力すごかったです。

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