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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

宙組『白夜の誓い(新人公演)』宝塚大劇場

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桜木伶美の新公を見てきました。ずんちゃんは初主演、一方のゆーりちゃんは…いや、もうほんとにいまさら新公ヒロインする必要性がどこに? という印象が拭えません。バウヒロインもDCヒロインもやってるし本公演だってイザベルだしさ。

ずんちゃんは初主演で、流石に最初はものっっっすごい緊張が顔に出ていたのですが(銀橋出てきた時にすごく頬が引きつってた)、あ、なんか久しぶり、こういう初主演を見る感覚。
ご挨拶はとても流暢で、客席から笑いが起きていたけれど(凰稀さんには「失敗してもいいから全力でやりなさいと言われ~まだまだ青い私に~」みたいなところで)、全体通して話がループすることもなく、首をかしげるような言い回しもなく、とてもスッキリしていたと思います。2回めに幕が開いた時は「え、これ私が締めるの?」みたいな間がありましたが。微笑ましさは存分に内包しつつそつがないご挨拶でした。

グスタフ|桜木みなと

お貴族様でした。…いや、ベルばらのジェローデルでも明らかなくらいずんちゃんはお貴族顔だけど。いや、ほんっとに白すぎずなお化粧(目元がなんか迷走した痕跡はあったけど)で、高貴な王様でした。
幕が開いて、最初の銀橋ではものっっすごい緊張が見て取れた(顔が引きつってた)し、本公演でもそうなんだけど通常、主演が最初に銀橋に出てきたらその場で拍手起こるんだけどあの流れだと拍手入れられないんだよね…。
そんな訳で最初こそ硬さがありましたが、それは新公初主演だからある意味当たり前のことで、その後は本当に安定していたと思います。…でも立ち回りはすごく弱そry…ダーラナ山中で山賊と立ち回りをしても、ヤコブがいなかったらどうなっていたか…しかし宮中に忍んできたニルスもえこも大概な腕っ節に見えたので多分この二人くらいならヤコブが簡単に制圧出来そう(話が違う)。

ソフィア|伶美うらら

白い鷲で出てきた時に「え、みりおん?」と一瞬見間違えたけどあの鬘では相当特徴殺されるんだろうか。とはいえあの長い袖を絡ませずに踊ってるみりおんは毎日やってるとはいえやっぱり上手いんだな…。
残念だったのはお輿入れのあの場面、私の席からはほぼ後ろ姿しか見えなくて、あの「納得などしておりません」の拒絶の言葉を言う表情を見られなかったことなのですよ…! ほんとうに悔やまれる…!
ゆーりちゃんについてはですね、もう何をいうことも無いんですよ。何を言っても今更だから。既に娘役さんとしては完成された域にあるし(そこから極めて行くのはまた人それぞれで)。ただ、気になったのは高音域がかなりかすれてたことで。新公直近の本公演を見ていないので、ただおつかれなのか、相変わらず高音域は出にくいのか…。

アンカーストレム|和希そら

ちょっとお衣装(黒い軍服・グスタフと仲違いする場面とか)の肩幅が気になりましたが、それ以外の歌とかお芝居とかは安定のハイクオリティでした。特にグスタフと仲違いした後、二人で歌うあの歌がほんっっっとによかったんですよ! あそこの映像は是非ニュースなりカフェブレなりで使っていただきたい。だからこそヤコブの歌があれしかないのがなぁ…(´・ω・`)
グスタフとの関係性はやっぱり本役さんに比べて「実際に過ごしてきた時間」が違うからか、そういう意味では雰囲気が違うな、とも思いましたが、逆にそこまでのじわじわと深まった亀裂がないから一回つかみ合いの大げんかでもしたら仲直り出来そうなそんなやるせなさを感じました。お貴族(王族と貴族)だから殴り合いの喧嘩とかできなかったんだろうなぁ…。誰かあの場面で「お前ら落ち着け!」って水ぶっかけたりタライ落としたりしたら多分あのヤコブは暗殺までは考えなかったと思うんだ…。

イザベル|遥羽らら

お人形さんが動いて喋ってんで…! っていうとんでもない可愛さでした。可愛い。そんなん知ってた。でも可愛いレベルって青天井よね…。特に横顔がたまらん。ほんっとに可愛い。可愛いしか言ってないけどアレ見たら可愛いしか言えなくなる。ねぇ私今何回可愛いって言った?
お化粧や歌はまだ進化の輿地があると思いましたが何より可愛いは正義! という説得力を感じました、ほんっとに。
でもかけるが挨拶で運動会の話をし始めた時、「後ろにスピードスターが」と思ってしまったのでほんとにららちゃんは「脚の速い娘役」っていうのがこの先ずっとついて回ると思います。可愛い顔してあの子わりと(っていうかそうとう)やるもんだねと。

リリホルン|瑠依蒔世

さすがの歌声でした。いやもうほんとに。どの歌もほんっとに素晴らしかったんですよ。特に最後、銀橋を渡って歌った時は格別でした。もうほんとに。万雷の拍手。
お化粧はもうちょい改善の輿地があるかなぁ…というのは正直なところなのですが、歌ってよし演じてよし、着々と足場を固めてスキル積み上げてるな、という印象です。

ニルス|瑠風輝

まず幕開きのヴァーサ王もやってた他、最後のオペラ座の場面等では貴族もやっていたので…そりゃ…ニルスやるにしても顔に傷はつけてる暇ないわな…ちょっと残念。
これまで獄吏とか衛兵隊とかそういう野蛮っぽい役柄は新公でやってたけれど、どちらかというとうたかたの白い軍服とか、しゅっとしたお衣装でお貴族よりな立居が似合うもえこ、どんな山賊(違)になるのかと思っていたのですが(妹の瀬戸花まりちゃんのほうが強そうとか言ってはry)、オケボックスから本公演同様に登場し、銀橋ソロ。いやぁほんとに毎公演歌ってるだけあって着々と歌スキル上がってますね! 「この国に平和をもたらしたと」と歌うあのフレーズはその後のセリフに繋がる嘲りベースな歌い方がすごい良かったです。ただ、あの到底忍びこむには不向きなお衣装で王宮に忍び込んだり、そもそも山道での立ち回りの場面はまだ…剣に振り回されてるのかなぁ…という印象。
また、この場面、本公演ではグスタフとヤコブがやってきた時に皆が袖に隠れるのですが、新公では幕の前、上下に分かれて待機していたので、これは新公だからちょっとでも顔が出る時間を長くという心遣いだったのでしょうか。いいと思います! 花のサンテグ新公ではラストシーンに全員出してくれたし、新公だから顔見世要素を増やしてくれるのは見てる側としても大変ありがたいです。
どうでもいいけどヴァーサ王を本公演よりも近い位置から凝視してたらなんかリンクっぽく見えてきたのは私だけだろうか。ゼルダの。あるいはロビンフッド。
もえこも本当に毎公演立ち位置を上げて来ていて、かと言って一足飛びではなくスキル積んでるので今後がとても楽しみです。次NWだしね! 歌うんだろうなぁ…。

クランツ|風馬翔

本公演でもお髭の貴族だしで翔の髭も随分と見慣れ、すっかり髭担当。悪役もこれまでに何度かやっているしでもう本当に貫禄でした。テッシンとクランツの安定感半端ない。
リリホルンを脅迫するにしても、戴冠式の場面にしてもちょっとまだ芝居がくどいかなー…とは思うものの、いやぁ、さすがの一言です。
バイトの場面も沢山あったのですが、あんなクランツで反グスタフをやっていたのに海戦の場面で超にこやかに踊っているという…お、おう…よく似たお人がいらっさいますね…
翔は長の挨拶もあったのですが、なんとお衣装が最後のあの白い鷲。…いや、あの鷲なんで仮面つけてるんか分からんと改めて思いました。顔を出してあのお衣装と鬘、かっこいいよ。すごく。ていうか新公とはいえ白い鷲に翔るやらさおやら…豪華だな!
そんな長の挨拶、まさかの運動会ネタから入った翔に「やばいこれは迷走…」と一瞬でも思った私は翔を過小評価していました。ごめん。
運動会で一つの目的に向かって仲間で力を合わせること、から伝説の剣に刻まれた言葉、そして新公メンバーでこの舞台をつくり上げること、と紐付けしてのご挨拶はとても綺麗にまとまっていました。翔、すごく頼もしいよ…!!

モルコフ|美月悠

とっても本人に合っていた役だと思います。親和性が高いというか。本役のさっつんとはまた違った雰囲気ではあったんだけど、さっつんとは少し違う意味で「どちらもイメージと合致し易い役」だな、と。
ていうかさおの高飛車というか、本人がエラい訳じゃないんだけど背後にとっっっても偉い人(強い人)がついてて偉そう、な役がすごい好きです。ええわぁ。
そんなさおも海戦の場面ではとってもにこやかに目立つ場所でスウェーデン兵…。最後は白い鷲でした。

テッシン|星月梨旺

今公演で唯一噛んだテッシン星月くん。下手花道から出てきてソフィアに対ロシア戦線の勝利を伝えるセリフなんだけれど、あの「およろこびください」が…「およろろよろろこびください」みたいになってた。勝利に動揺しすぎだテッシン。
いや、でもよく持ち直したよね。あれドツボに入ると止まらなくなるものね。でもって曲が無い場面でほんとによかったね…。そう考えると駆け込みでセリフ言うのって大変なんだろうなぁ…。
それ以外の場面ではさすがの安定感でした。幕開きからセリフあるしで、下級生のずんちゃんに対してグスタフの「撫育係」っぷりがよく出ていたと思います。

エカテリーナ|彩花まり

本公演でも歌っているし、風共ではスカーレット2だったしで歌には定評のあるしーちゃん。せーこちゃんのように「強い女帝陛下」でした。いや、ほんっとによかった。
新公だから他の場面もバイトで出てるんだけど、クランツらを連行する閲兵式の場面では娘役さんが沢山兵士姿でいてな…中でもあのエカテリーナ眉のしーちゃんはすごく…目立ってましたね…。

その他ざっくり

美羚くんはりんきらの休演に伴う代役期間があったので、あまりにも自然でした。相手が緒月さんではなく和希になったことで、懐柔の印象は随分変わったように思います。
クランツの捕縛に失敗した春瀬と七生はなんていうか本公演以上に役に立てなかった感…この場面セリフちょっと違ってた? 気のせいかな。

そんなこんなでざっくり目についたところだけ抜粋感想でした。
いやーたのしかった。これで94期が卒業してしまうと、今回オジサマの中核を担った顔ぶれが抜けてしまうわけで…次のオジサマ役者は誰かなぁ…。

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