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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

宙組『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA(新人公演)』宝塚大劇場

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 トラファルガー以来のりくの新公主演でヒロインは初ヒロインの花乃まりあちゃん。…というわけで見てきました。
 …うん、とても難しい演目だったね。というのが正直な感想。ビジュアルは(ほとんどの人において)心配はしてなかったんだけど、ホントに今まで全然歌ったことなかった…よね? という人にいきなりあれは…難易度高かったんだろうなぁ…と。

 どの新公でも思うことだけど、最初の銀橋からぱーんと声出てる人はなかなかいないねぇ…りくも2回目とはいえまる2年ぶり? になるのか。

 かのちゃんはとても大切に音を取って歌っているなぁ…と思いました。声が聞き取りやすいね。

 ずんくんのキルヒはなんていうか…ええ、マジで天使でした。歌声が意外と低いのね、と思いつつ、萌え袖が気になりつつ(手の甲隠れてるがな)(装飾の都合で詰められないのか)、それにしても…うん…新公ってのを差し引いても幼い印象を受けたのはまだ顔が丸いからかな。学年からするとそういうもんなんだろうけど。いや、それにしても天使やった。まぁくんがアポロンならずんくんはクピドな感じ。

 れーかちゃんのヤンは…うん、安定してた。何度目かになる緒月さんの役だから、とても自然。…だからこそ別の人の役でも見たかったなぁ…。

 かけるのミッターマイヤーは最初の「ちかおう!!!」が凄い全力で、カイちゃんのウキウキが伝染したのかしらと。
 春瀬くんのロイエンタールは予想した以上にビジュアルが神。シベリア寒気団も真っ青の氷点下の美貌やった…しかしビジュアルだけであった。いや、ビジュアル大事やけど。…いやいやでもビジュアルだk…(ぐるぐる)
 元帥府の面々はせっかくの名乗り上げソロがあるのに…というか、その名乗り上げソロのせいで揃って「お歌…orz」となってしまったというか。…いや、ほんとに6人揃ってお歌…! かけるが一番…よかった…よ…。
 新公はただでさえ、アスターテもアムリッツァもないから元帥府の面々といえどもほぼモブ。…いや、ほぼモブといえば本公演にしたってそんな個々の見せ場があるわけではないけど(あっきーはアムリッツァがあるけど)、それにしてもあの名乗り上げと立ち姿だけで個性というか、それぞれのオーラを出す本役さんはやっぱすごいなぁ…としみじみ思わされたといいますか。…東京に向けてほんとに…頑張ってください。
 そんな中でアドリブを豪快にかましたみれいくん。鬘はあっきーが初日頃から1週間くらい使ってた総髪の鬘をそのまま借りたらしく…浮いt…。
 そういえば今回、本役さんとは違う鬘の人が多かったというか、むしろ同じ鬘だったのは誰だろう…と数えた方が早いくらい。サビーネは鬘は同じだけどアクセが少し違った場面があったよーな。逆に鬘は違うけどアクセは借りたのかな、っていう人もいたし。クリスティーネとか。

 アスターテ慰霊祭でかけると春瀬くんが同盟軍姿で参列して(そしてトリューニヒトの後ろで踊って)たのを見たときはぽかーん状態。いやいやかけるは帽子である程度ごまかしが聞くメイクと髪型とはいえ、春瀬くんそのヘテロクロミアメイクでバイトはあかん……!!!
 ここでトリューニヒトやってた留依蒔世くん。まだ歌いなれてない分は多々あるけれど、あのナンバーを無難の遥か上の水準で乗り切ったのはさすがだと。

 愛ちゃんのオベは流石に上手かったー。懸念してた「ここにいる元帥」の後のマント掴んで追いすがる場面、本公演よりも二人の距離が近くて、半ばりくが手渡したみたいな感じではあった。元帥府にヒルダが訪ねてきた場面では、さり際に立ち止まって義眼でヒルダをガン見して、りくに「さがってよい!」ってもっかい言われてたな…。

 うららアンネローゼは確かにりくと似ていたけれど、そもそも配役が出た時点で「りくうららの姉弟姉弟!!」ってはしゃいで、本公演初日にうららユリアンを見て「りくそっくり!イケメン!」ってきゃっきゃした後での新公なので…ある意味想定の範囲内でした。…いや、美しかったけどさ。もちろん。

 じゅまちゃんはお髭も似あって芝居もうまいし歌もうまいし(全部今更言うまでもない事)、ブラウンシュヴァイク邸での密談のところの歌は一部カットされてたけど、ベーネミュンデ公爵夫人のソロまではあったから、じゅまちゃん・星月くん・ありさちゃんの3人は歌った…ことになるのかな。
 ありさちゃんはあの可愛い可愛い幼少期アンネローゼから一気にクラスチェンジしたベーネミュンデ。狂った様があおいさんのとはまた違った鬼気迫る感じですごいよかった…。

 和希の声をまじまじと聞いたのは初めてだったのだけれど…あれ、思ってたよりかなり低い…し歌えるんや…! っていうきっと今更な感想。アンスバッハの最期も…あの難しい死に様どうするんかな…と思ってたけどかちゃさまと同じ死に様やったし。…バランス崩して転がり落ちたらどうしようかとハラハラしてt…。

 ラストシーン、かのちゃんが階段で躓いたんだけど、あれ、本公演からスモークで階段の最下段見えてない事のほうが多いから危なっかしいなぁ…とは思ってたんだ…踏み外さなくてよかったけどもうちょっとどうにかならないかなぁ…見た目はそりゃ綺麗なんだけど、せめて階段に足がかかるまでスモークで覆われないようなタイミングとか。

 りくは挨拶の第一声から声が裏返っていっぱいいっぱいで…なんかこう、途中こけたけど走り切った子を見るような感じがしてしまった…。カテコでもやっぱり第一声裏返ってるし。

 新公でカットされた部分はフェザーンのれーれと美月くんがひたすら喋って説明して場をつなぐか、愛月オベかみなとキルヒが喋ってつないでたんだけども…そのせいで一人が不自然に長台詞を繋ぐ場面になり…美月くんはもともといっちゃんからして長台詞だったんだけど、それが更に増えた感じ。二人っきりで場をもたすんだけど、れーれと美月くんをしても舞台が広く思う…あこさまみたにれーれが動いてなかったのもあるんだけど、あこさまはあの動きで隙間埋めてはったんや…と改めて思った次第。
 あと、これは台本に物申したいんだけど、ずんくんがうららアンネローゼに向かって過去の思い出とか(カットされた幼少期シーンの補足)をしゃべるんだけど…それは言うたらあかん!!!! っていうセリフがあって…げんなり。本役さんなら「○○はこういう事言わないとおもいます」って直訴するんじゃないかろうか。それくらい言うたらあかん一言やった。そりゃ確かにアンネローゼはそれを「知ってる」し、「薄々感づいてる」けど、キルヒアイスの口から言うべきことでは絶対にない。伝えるとするならラインハルトから告げるべき「秘密」だし、ラインハルトは姉にそういう世俗的というか、政治的なことは絶対に言わないと思う。正直、東京ではあの一言はまるごと削って欲しい。あんな一言なら説明足りなくても無いほうがマシ。むしろそのあとのラインハルトとの場面で言わせた方がいいと思う。
 あれは正直、キルヒアイスがアンネローゼに対して「あなたが好きです」って露骨に言うくらい「ないわー」って思った…。

 そこが演者の責任ではないだけに一番不満です。

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