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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

宙組『SANCTUARY』バウホール

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愛ちゃんの初主演公演を見てきました。なんというか、大きくなったなぁ…っていう変な親心を覚えたのは多分私だけじゃない。
舞台に一人で立つ愛ちゃんを見て、鐘新公を思い出しました。立派になって…

それはさておき、「バウ・ゴシック」の名の通り、とてもゴシックな演目でした。ああいうお衣装が好きな私みたいなのはお衣装だけでも楽しい。
ただ、お話はとても…重い…というとなんか違うんだけど…空気が重いというか、みんなジャラジャラ鎖引きずってるような。


物語の舞台は16世紀末のフランス。カトリックとプロテスタントの争いが内戦状態になったところでカトリーヌ・ド・メディチ(純矢ちとせ)の意向でマルゴ(伶美うらら)とアンリ4世(愛月ひかる)との結婚が決まり、それに乗じてコリニー提督(松風輝)はシャルル9世(秋音光)を抱き込んでプロテスタントを勢いづけてフランス政界の勢力図を書き換えようとするんだけど、それを察したギーズ公 (凛城きら)によって阻止され、逆にカトリックによるプロテスタント虐殺(サン・バルテルミの虐殺)が起こって…ここまで1幕。

いやープログラムの写真を見て、どいつもこいつも人を殺してそうな顔だな! とか呑気に思ってたらほんとに人の1人や2人や3人や…殺してましたね。ええ。

せーこが眉を落としてるのはカトリックの未亡人だからなんだろうけれど、それがまた人間離れした存在感を醸し出してて、いや、せーこの本気…。フィレンツェの商家に生まれて王家に嫁ぎ、ルーブルで安穏と眠れる日などなかった! と叫んだあの場面な。氷のような女の内面がな。
黒髪で年齢不詳なんだけどその分だけ一気に老いさらばえていくというか。最後の場面、惚けてしまったけれど、あれはカトリーヌがついに「逃げた」のかな、とも思えました。

ゆーりちゃんはほんとに、美女という形容詞の説得力が違うわ。可愛いんじゃない、綺麗。なまじ美女だから、りんきらへの色仕掛けにも使われるんだよなぁ…美人って大変。
そんな美女に嫉妬してもおかしくないのに、健気にりんきらを思うららちゃん。「お慈悲を」と迫る姿は確かに健気といえば健気なんだけど、どちらかといえば麻薬に手を出して中毒になってるようにしか見えなくてな…

愛ちゃんの家臣sでは星月くんとまりなの扱いの差が…星月くんは「私が足止めしますから早く!」って言う割に愛ちゃんの目の前で殺されてしまう(足止め失敗!)けれど、まりなは視力奪われるだけで死なないし、その後も愛ちゃんについていくし…美味しいな。
美味しいといえば、結婚前夜の舞踏会で、りんきらに絡まれた愛ちゃんが黙らせるためにりんきらにキスを仕掛け(なんか漫画にありそうな展開)たスキにまりながりんきらの腰のものを奪うっていう…お、おう。

ゆーりちゃんとりんきらの歌はこう…滑舌と音程とを両立するのがとてもとても難しそうな感じでですね…

二幕はサン・バルテルミの虐殺を改宗で乗り切った愛ちゃんが王位を奪う…って略すと割とあっさりになってしまうな。

二幕は春瀬がこう…ビジュアルを裏切らない冷酷さを発揮して対に兄まで毒殺してしまうっていうね。一幕からせーこに「あまり簡単に殺してはだめよ」とか言われてたけどまったく気にしてないね! その癖王位についてからの部分が短縮されてるからあっさり殺されて…私こういう冷酷キャラの犬死に展開好きだわ(どうでもいい)。

それにしても舞台の上で人がばったばったと死んでいきますね。谷先生もびっくりな位の大量虐殺ですよ。生き残った主要面子って主役の2人以外にせーこときゃのんとまっぷーとまりな…とららちゃんか。そんなもん…?

そういえば春瀬が愛ちゃんの王位継承権剥奪の書類に署名してたけどあれはどうなん? 舞台の上ではあの場面必要だったのか疑わしいレベルで投げっぱなしになってるけど…ってwiki見たら、あれはあれで問題にはなってたのね。

あと、りんきらが自殺した後で美月くんが「覚えているがいい!」ってアンリ4世を認めない(けどここは一旦引いてやる)発言をしてたけど、これが後に暗殺されるフラグだったんだろうか。

誰も参列しない即位といい、踊るアンリ4世とマルゴの後ろに死んでいった人々が並ぶのといい、一見ハッピーエンドに見えるけれど、実は前途超多難、みたいな最後でした。

途中で拍手いれる暇がないのもあって、すごく集中して見てるからか見終わった時の疲労感凄いわ…

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2 comments

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