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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

星組『かもめ』バウホール

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ことちゃんの「ママがいる青年」っぷりがほんとになんていうか「こういう息子いたら可愛いんだろうなぁ」と思わせるのが上手いわ…
歌上手なのはほんっとに今更の事で、ダンスにも定評があるから「後はお芝居のクオリティ上げてくだけよね」とはみんな思ってることだと思うんだけど、滑舌もいいし、表情もいいしで…いやぁ…すごいっすね…ダンスは完全に封印かと思いきや、最後の場面でがっつり踊って…バネすごいなぁ…


それにしてもことちゃんと中二って親和性高いな、と。新公ロミジュリの時の破滅へ突っ走る感じといい。この主人公が中二かと言えば多分そうではないのだろうけれど、なんかこう…内に向かって加速していく感じというか。

それにしても恋愛関係というか、人間模様が昼ドラさながらのドロドロっぷりである。
好意を向けられてる側の男が一切頓着しないあたり、女に恨みでもあるんだろうかと思うくらいの不義理一方通行。

あと、出てくる単語がいちいち難しくてな…物質主義とか精神何とかとか…デカダンスだけはボードレールを授業でやった時に触ったけども…大体何言ってるかわからんので立場としてはニーナに近いのかもしれない。

ニーナはこう…ナチュラルボーン無神経よね。世間知らずから来る純粋さが牙をむいた無神経。
承認欲求が大きい割に野心的ではないし、憧れと恋愛感情を同一視するくらいには幼いというか。
子供を産んで、死なせてしまって、見捨てられてもなお「あの人を愛している」というのはその前後の流れもあるけど自己催眠みたいになってるのかな、と。私は女優、と同じく、私(たちは)愛し合ってた、という言い聞かせのような。
ただ、この「わたしはかもめ」を聞くとどうしてもテレシコワしか出てこなくてだな。え、宇宙飛行士?みたいな(違

同じくナチュラルボーン身勝手というか奔放なコロちゃんのママ。気持ちは若いけど老眼始まってるあたりの演技がご愛嬌というか。それでも気持ちは良くも悪くも若いままで。これ、若くないことを無視して無茶して怪我する典型や…
それにしても「お金がない」ことを物凄く恐れてるようなママで、冒頭でことちゃんは「ママには財産がある」って言ってたけどそれはほんとのとこどうなんだろう。病的な吝嗇というよりはほんっとにお金がないことにトラウマでもあるのか。

コロちゃんが朗読した文章に出てくるけど、納屋で飼われた鼠のように満たされた現状にどっぷりでプラスアファを狙うかのような作家のみっきー。ニーナのことは完全にお遊びにしか見えない…
と思ってたけどコロちゃんに縋られた時にあっさり自己意志放棄してるから…これは低きに流れる水のような生き方をするタイプなんだろうか。
どいちゃんドクターにはコロちゃんと共依存だと思われてそうだ。

そんなどいちゃんドクター…なにこれ一息の清涼剤?みたいな「普通の感性」を持ってるんじゃないかって登場人物でした。

昔を懐かしんでばかりのさやかさんと、その妻のなっちゃん。さやかさんの歌声いいなぁ…役所としてはこれもまたコロちゃんとは違う方向の度が過ぎた吝嗇だったけども。
なっちゃんはDVでも受けてるのか亭主が怖くて、優しげな(でもそれは優しいんじゃなくて他者に興味がないだけだと思う)どいちゃんに思いを寄せてたり。
その娘のはるこはせっきー先生に愛されてるのに愛を返すことが出来ない…というかはるこは別に愛なんていらなかったんじゃないかなって。せっきーにしても完全に利用しただけで、母親もせっきーの事は全く婿だなんて思ってない扱いだし。そりゃ哲学的な話とお金の話しかしない薄給の男はつまらないだろうけどさ。結婚してからの方が扱いぞんざいすぎてせっきー(´・ω・)カワイソス

なんか登場人物がそれぞれに精神科の病名がつきそうなくらいどこか壊れてて、ラストシーンといい、春雷の更によくわからない感じ、という印象。
ロシア人の名前が舌噛みそうなのもわからなさに拍車をかけてるわ…ロシア人の名前難しい…

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