cella

Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

特別展「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」東京国立博物館

この記事はだいたい 517 で読めます


白菜が並んでいた頃は開館時間でも180分待ちとかいう…それどこのトイマニだよ、みたいなトーハクでしたが、白菜が去ってからは割と余裕がある様子で…この日も開館時間に行ったので整理入館ではありましたが待ち時間はほぼゼロ。
品数も多けりゃ人も多いので、興味を引いたところだけちゃちゃっとメモをしてたので…自分でも解読できない…ナニコレ。

何より混乱したのが展示品の並びがぜんっぜん作品No順じゃないことですよ。巡回展ならまだしもトーハクとキューハクだけでやるんじゃないの!? 1桁2桁3桁の数字がバラバラに並ぶこの混乱…手元も出品目録は展示順なんだけど、それについてる作品Noは順に98、99、101、100、182、17……お、おう…。展示室の都合とか、サイズの都合で1つだけ離れたところにあるとかはよくあるけどここまで順番がごちゃっとしてるといちいち確認になるなぁ…(´・ω・`)

前半はまず徽宗皇帝や王羲之の書から。書聖と呼ばれる王羲之だけれど…単純に好きかどうかと言われたら…このフォント好きじゃない。見る人が見たらきっともっと違う感想になるんだろうけれど、内容だとか意味と文字が連結しないまま「書」ではなく「フォント」として見てしまうと一気に「フォントの好き嫌い」の話になって、それなら徽宗皇帝の痩金体の方がずっと私好み。牡丹の詩とかデザイン例として見本にしたいくらい私好みでした。

書の次は同じ紙物でも絵。
展示品の中でふと目に止まったのが宋代の軸、文姫帰還図だったかなんかそういう名前のやつ。説明読んで、異民族の地から戻ってきた文姫ってあの蔡文姫? と思って後で図録見返したらまさにその蔡文姫。この時代は国が分断されて家族離散する例が多かったからか、こういう家族が再会するようなモチーフの絵が好んで描かれたんだとか。
面白いと思ったのが元の時代の絵。原本の絵(軸)にいろんな人が推薦文みたいなのを書き込んでいくことで絵の価値が上がる…みたいなの。今でいえば本の帯に推薦文をもらうみたいな感じなんだと思うけれど、原本の余白部分にびっしり書き込まれてるのを見ると、これは描く段階から余白をあけて描く(推薦文貰う気満々)のか、敢えて遺した余白の美なのに推薦文で埋められていくのか…

その次は主に工芸品が並ぶコーナー。
明代の景徳鎮の白磁があったんだけど、あんまりの白さに( ゚д゚)ポカーン え、これ化学薬品で漂白した現代の工業製品よりおそらく断然白いんですけど。光り輝く白さってこういうもののことを言うんじゃね…? ってまざまざと思った逸品。ほんとに白い。
このコーナーの不満は縁の低い碗の外側に絵があるのに、そのまま置いてあるから…み、みにくい…! 裏返して置く訳にはいかないからせめて下に鏡でも敷いてほしかったなぁ…。
絵は絵でも、刺繍はここの並びに。壁にずらっと並んでいたのが刺繍仙人図。西王母をはじめに八仙の刺繍絵が並んでたんだけど…何を思ったか藍采和のところに端的にハゲって殴り書きのメモを残してるからには私の持つ藍采和イメージが裏切られた絵であったことだけは…うん。
あとはジャイロスコープみたいな三連玉環。ジャイロと違って動くわけじゃないんだけど、構造としては動かないジャイロみたいな(それもうジャイロじゃない)。
でもって清代の箱、正方形を二つくっつけたみたいな形をしていて、どっかで見たなぁおの形、と思ったら皇室のボンボニエールによくあった形でした。なるほど原型はこっちに。
明代の超豪華植物辞典、永楽大典も並んでたんだけれど、梅のところに「酸っぱいけど毒はないよ」みたいな事が真っ先に書いてあってちょっとおかしかったり。

その後は清代の皇帝が日常的に使用した文物が並ぶコーナー。道具の模様が青銅器だったり、周の文王をモチーフにしたものがあったりで、この時代はある意味復古主義的な時代だったのかしら。ただ、文王については帝鑑図説にも取り上げられているから時代を問わず君主の目指す見本扱いされてたのか。
日常がよく見える品物としては、暖硯っていう下に炭をいれられる構造になってる硯。北京は冬になると冷え込んで墨が凍るからこういうのが必要だったんだとか。…皇帝といえども墨が凍るような極寒の生活環境だったのか。

ここから一気に一点豪華主義が極まったようなコーナー。展示室の構造も、実際の宝物容器の形にしているらしく…金のかかった展覧会だ(今更)。乾隆帝がよりすぐった宝物を一つの箱に入るくらい集めた…ので一つ一つはとても小さいんだけど、小さいものを作るほうが難しいのはわかるからどれもこれも半端ない造形。
そんな工芸品の中で異彩を放つ子蘇鐘。…あれ? これ出土品じゃね? 春秋時代の…なんていうんだろう。小さいサイズ違いの鐘をずらっと並べて木琴みたいに叩いて音をだす楽器。名前忘れたけど西安の博物館とかで見たことのあるやつ。一つだけコロン、とあったけどおそらく元は沢山仲間がいたはず。

その次は清代の工芸品を集めたコーナー。職人の技術力がピークに達した時代だけあってどれもこれも半端ない。真ん中で白と黒にわかれた石を使って人と熊が組み合ってる像があったんだけど、え、ちっさい。写真で見るともうちょっと大きいのかと思ってたけど、5センチ…あるかな…くらい小さい。
それから磁器が二重構造になってて、中の部分が回転して、外側に開いた窓からそれが見えるっていう…パノラマみたいな壺もありました。…これを磁器でやるあたりが贅沢だわ…。

それにしてもグッズコーナーで売られていた巨大キティのお値段(7まんえん)に目玉ぽーん。…いや、そら予約注文でしょうとも。しかしこのサイズで7万円とか世界のスーパースターミッキーマウスよりもお高いじゃありませんか…。
そしてこういう特別展で最近良く見るレトルト食品ですが、定番のカレーの他に「肉石型肉」というものがありましてね。…ええ、九博で期間限定展示されるあの肉石…の形をした肉…!?
いやいやいや、石が肉のナリをしているからあの肉石は素晴らしいのであって肉が肉の真似をしている石の真似をするとかもうそれ何がどうなっているのか。肉は肉であるだけで石より優っているんだからわざわざ肉の真似をしている石の真似をしなくてもいいじゃないのかとか。肉の存在意義はどこへ。

にほんブログ村 歴史ブログ 博物館・記念館へ

Pocket


Leave a Reply

Your email address will not be published.

CAPTCHA