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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

花組『風の次郎吉―大江戸夜飛翔―』シアタードラマシティ

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大江戸ナイトショーってwwww吉正wwwww
ってなった演目発表から下級生に至るまで役の付いた配役発表と初日のレポに溢れた「吉正の本気www」からもう期待しかありません。吉正の本気。

オープニングムービーが明らかに前回の吉正作品よりグレードアップしているというか幕開けから目が足りなくてオペラ覗くのがもったいない!!!
もうほんとにみちこさんの真打ち登場感というか千両役者っぷりがね! ハンパないね!
そしてあきらのこの男っぷりがね! たまらないね!
もうこれだけでチケ代の元を取れた気がします(開演5分ですよ)。

ねずみ小僧次郎吉|北翔海莉

エリザで本公演見られなかったからすごく久しぶりのみちこさんの歌声だったのですが。…いや、いいわ…すごく…いいわ…。
幕開いてピンスポあびてオープニングと同時に開演ご挨拶っていうこの全力サイトー具合がほんとになんていうか、スター! っていうか千両役者っていうか。
そんな次郎吉は町娘らにも大人気…なんだけど、それは次郎吉が見目好い色男なのもあるんだろうけど、職業が「鳶」ってのも大きいんじゃないのかなぁとか。腕利きの鳶職人って月の半分も働いたら余裕で暮らしていけるって言うじゃない。火事も多い江戸じゃ大工は職にあぶれることもないし。ただ、次郎吉ははっちさんと二人でやってるしはっちさんも棟梁って風じゃなかったから所謂フリーの鳶なんだろうけど。
それはさておき、みちこさんのコメディ要素もこれでもかと詰め込みつつ、しっかり歌も聴かせて芝居も魅せる…いやぁ…すごく…よかったです…。

遠山金四郎|瀬戸かずや

あきらがかっこいい!!!
いやほんとノクターンからこっち、あきらの男っぷりがうなぎ上りすぎてですね! 今回は遠山左衛門守、になる前の「遊び人の金さん」だった訳なのですが、ほんとにスマートな遊び人でですね。そりゃ女がほっときませんよ、ね!
きらりの鼻緒が切れたときに、すごくスマートに手ぬぐいを出して足を置かせてちゃちゃっと鼻緒を直して草履を吐かせ、土埃の付いた袴を払ってやるとかもうほんとに! なんなのこの色男!!!! あの相当にぶっとんだきらりを嫁にするとかどんな包容力だよ! 大海原かよ!
ただの色男・伊達男ではなくて、しっかりと次郎吉と相対して覆面を落とすくらいのことはやってのけ……いや、でも次郎吉はあくまで盗人だから立ち回りする強盗じゃないし、これをもってあきらの剣術の腕云々というのは無理か。
それでもほんとに終始あきらが格好良くてですね…あきらが出てくるとなんか場が凜とするというか。最後に次郎吉に影響されて自分は自分の立場で江戸を守ると決めて出仕するんだけど、あの月代裃姿がそれまでの伊達男っぷりとはまた違って涼やかでいいわぁ…。
それでいてナイトショーで片袖脱いで桜吹雪(模様の小袖)見せた時の喝采たるや。うん、あの桜吹雪はホントによかったと思うんですよ。下手に刺青っぽいニュアンスよりも、桜模様の小袖の方がずっと素敵。

そういえばこの演目、あちらこちらで「桜」が使われていて、三味線のおっしょさんが歌う「梅は咲いたか桜はまだかいな」とか、最後に引かれた幕に桜吹雪が舞う映像といい、いやぁ、新春だなぁ…。春が来ますねぇ…(と書いてる今日も外は雪だけど)。

手妻の幸|仙名彩世

忍び装束になった時に腕ほっそ!!!!! としか思えなかったですサーセン。いや、確かに親の仇で鼠を追ってて、そのためにおそらくは平民身分だったのに手妻芸人っていう漂白民に身をやつして仇を探してたんだから実はもっと辛酸労苦を舐めてきたんだろうけれども。
それにしても年齢設定はなんぼなんだろうか。ゆきちゃんの父親を殺した「鼠」がみちこさんの年齢であるはずがないとは思わなかったんだろうか。そのへんがちょっともやっと。
べーちゃんがイメージカラーピンクなのに対してイメージカラー赤で、髪にも赤一筋いれてたのがきりっとした印象になってましたね。

目明しのあやめ|桜咲彩花

女岡っ引きのべーちゃん。鬘が可愛い!! ピンクを左右に2ふさずつ入れて三つ編みして後ろで結いあげてる。ちんころの色もピンクだしで、すごく若い印象。でも下っ引二人(真吉|真輝いづみ、正太|和海しょう)も抱えてるから実はすごく有能なのか、あるいは師匠(ないし父?)の後を引き継いで岡っ引きになったのか。
岡っ引きは十手振り回さないとかそもそも持たせて貰えなかったとかそういう野暮なツッコミはしません。大江戸ファンタジーだから!
もっとこう男まさりなのかと思ったけれど、ちゃんと次郎吉に惚れるくらいには女心をもってるんだけど、りりかちゃんやひらめちゃんが10代のキャピキャピした年齢と思うとべーちゃんは20代の(それじゃ当時としては行き遅れなんだけどあくまで現代の感覚で)働く女性といった感じでした。これまでべーちゃんといえば「とにかく可愛い」だったんだけど、ただ可愛いだけじゃない「ちょっと大人」な役だったんじゃないかと思います。(野郎ばっかりの職場で)働くおねーさん。ガテン系か(違)。

甚八|夏美よう

はっちさんのこの「親方」!っていう貫禄はホントにすごいよね。仁でも火消しの親分だったし、こう、身分はないけど平民で、職業民を束ねるような貫禄。「おとっつぁん」っていう感じの。

三助|天真みちる

タソはほんとにいい仕事をしますねぇ…。今回もバッチリ三枚目で。…いや、ここまで三枚目に徹して芝居が出来てしかも歌えるってほんっっっっっとに大事な役者さんですよタソ。大事にせなあかん。
今回のタソはみちこさんの弟分で、こちらも鳶職。…鳶ならタソも女性に人気があってもよさそうなもん…それはまだ鳶としての実力が未熟だから(屋根から落ちるし)キャーキャー言われないのかしら。それにしてもりりかちゃんのために鼠を装うとは…ちょっと頭残念だよね三助。100両の賞金首だから鼠=獄門首だろうに。いや、まぁ「命をかけて君をあいs(ry」っていう義賊ならそれもありだろうけどあまりにも惚れた女を嘘で振り向かせるにしてはリスキーな嘘だなぁ…と。

湯女のきわ|朝月希和

湯女、ってあるからまさかひらめちゃんってば下級の売春婦? って思ってたんですよ。
ただの風呂マニアでしたね。湯女(ゆな|売春婦)ではなくて銭「湯女」子でしたね。まぎらわしい二つ名つけるんじゃありません!よ!

蘭方医の錦吾郎|綺城ひか理

上手かった! 他に言うことないんかと言われそうだけど、ほんとに上手かったんですよ。
背も高いし、まだ下級生なのにすごい生き生きとお芝居していて、「助平野郎」って言われてるほどには女の子にベタベタしてないように思ったけどお医者様だから、触診するだけで助平野郎呼ばわりされてんのかな。
なんかの時にも綺城くん上手いわー…って言った気がするんだけどなんだっただろう。

小松屋太兵衛|紫峰七海

プログラムのふみかさんのスチルを見た時に、「あれ? 女形の歌舞伎役者?」って思ったんですよ。その髪型というか月代部分に被せた布(紫帽子)ね。別に町衆ならわざわざ月代隠す必要なくない? っていう疑問。でも言動が若干オネエじみてたからそっちの人ってことで勝手に脳内解決。
それにしてもふみかさん大活躍ですね! まいてぃをいたぶる所もだけど、かれーちゃんに橋本屋(るなくん)を殺させる時も「大丈夫ですか」と近寄ってトドメを刺すとかやだーふみかさんってば悪い人ーw

石川一馬|鳳真由

そんなふみかさんと組んだ北町奉行所の与力、まよちゃん。目元もスチルより黒めでずいぶん悪人顔ですね!
まよちゃん相変わらずのねっとり芝居でじゅりあに迫るもんだから…エロいとかじゃなくなんか…こう…変態…?(こら) いつからかまよちゃんがすっかり変人枠になってしまったんだけどどうしたことか。
それはさておき、あの襟巻き。むかーし、時代劇をよく見ていた頃はあの襟巻きをするのは悪い人だけだと思っていました。…っていうか襟巻き出来る(してもいい)=偉い人、勧善懲悪の時代劇だと偉い人=悪人だからそれがくっついたのでしょう。
今回るなくんとちかちゃんも同心をやっているからまとめて「北町奉行所s」みたいなくくりになりがちだけど、同心と与力は似たような恰好してる割にぜんっぜん身分が違うから(まよちゃんは武家、同心sは苗字帯刀は許されても所詮は平民)その辺があんまり出なかったよなぁ…って。
まよちゃんとふみかさんの「地獄の沙汰も金次第~Yeah」がなんていうかすっごいwww面白かったですwww

花咲(かよ)|花野じゅりあ

じゅりあが可愛い!!! 綺麗なのも強い女が似合うのも知ってた! でも可愛いじゅりあとか最近なかったし! 海11くらい? でもあれより可愛い。吉原に行く前の町娘なじゅりあ。あの場面しかないけどすんごい可愛い。
でも次郎吉の初恋を捨てて客の三郎太と懇ろになって、同時期にやってきた勇人の心情も弄び…いや、弄ぶって言うと多分かよからは「そんなつもりはない」っていう反論が出てくるんだけど、周りの人間(男)に愛されることが花街の女の目的であり、仕事なんだから、ある意味「立派な花街の女」だと思う。
大江戸ファンタジーだから、女郎ではあるけれどもあの大きい鬘ではなくて、小振りながら華やかな鬘でした。ちょっと茶色入ってたかな? 否定的な意味じゃなく、「お水」というか「キャバ嬢」っぽい雰囲気が少しあって、それが大江戸ファンタジーだからいい方向に作用してたかなーとか思います。
…にしても大門を出る場面のためだけにあの白塗り化粧を落とし、フィナーレのためにまた塗るのか…いや、オープニングでも花咲として出てから、かよの場面があるから塗ったり落としたりの繰り返しなんだろうけど。大変だなぁ…そしてさすがだなぁ…。

三郎太|水美舞斗

ノクターンみたいな世の中渡り慣れて遊び慣れた男のまいてぃもよかったけど、そんなまいてぃが真面目を演じるとこんなおぼこいキャラになるのかと。振り幅半端ないな。
キャラクター的には心中のれいこちゃんがやってた役と似てるかな。謹厳実直、真面目一徹、でも花街の女に惚れ込む。
まいてぃも年齢不詳だったんだけど、切り詰め生活してたら女郎一人身請け出来るくらいには溜め込めるだけのお給金貰えてるってことですかね。嫁貰えるくらいの立場の番頭だったら暖簾分けも近かろうし、主人殺されてしまったからひょっとするとそのまま大店継ぐことになるかもだし。
で、フィナーレで舞台後ろでそんなまいてぃに甘えてるじゅりあが可愛いのなんのって…!

勇人|柚香れい

かれーちゃんはじゅりあのことをどう思ってたんだろうな、と思った時に、恋愛感情だったのかなぁ? っていう疑問があるんですよね。正直。もちろん男衆と女郎なんて管理する側とされる側でしかなくて、キャバ嬢と黒服よりももっと隔絶した関係のはずで。同時期に花街にやって来たとはいえ、男衆なんて客から金をむしり取ることと、花街の治安維持(なんてったってあそこは治外法権)の仕事で、女郎と話すこともそんなにないだろうに…? じゅりあがまだ店だし前に一目惚れとかなのか。もしくは姉弟の情(ただし行き過ぎ)みたいなのなのか。悶々。男衆として仕事してたら足抜けしようとした女郎(と男)を処分する仕事とかもあったろうに。
勇人は結局ふみかさんとまよちゃんに利用されてた訳だけど、利用されてたにしては折檻中に後ろでゆうゆうとタバコくゆらせてたりで…扱いいいな。花街の男衆(治外法権の世界の住人)だからか。

堀田けい|華耀きらり

ぶっとびお嬢様。人の話はぜんっぜん聞かない武闘派お嬢様。なんで剣術なんて習ってんだろう。あの感じだと親御さんが薦めたわけじゃなく、本人の(斜め上を突き抜ける)意思で習い始めたんだろうけども。しかし習っているにしては太刀筋が怪しすぎるw 真剣に振り回されてたゆきちゃんを笑えないレベルで全然「なってない」よお嬢様…。
そんな男まさりというか、がさつなお嬢様なのに、髪型はしっかり三つ編みはいってたりなんかして。………逆にあれがなけなしの女子力なのかけいさま。
三味線やってもこう…センスのかけらもないw 逆に両家のお嬢様じゃなくてよかったのかしらけいさま。そんなドン臭いし直情的だけど一生懸命で裏表が全然なくて間違いなくお人好しな所が金さんは気に入ったんだろうか。
じいや(助左衛門|峰果とわ)もいい味出してたなぁ…。

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