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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

雪組『ルパン三世/ファンシー・ガイ!』宝塚大劇場(初日)

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ちぎみゆ初日を見てきました。とんでもない風で、足下は凍ってるしで大橋の上で転びそうになりながら行ってきましたよ。

お芝居は言ってしまえばドタバタコメディなんだけど、ほろりとする場面もあり、お正月お披露目のお祭りには向いた演目だったと思います。

帰りに劇場出たら雪積もってたけどね…こんなところで雪組の伝統発揮しなくていいよちぎたん…!

で、ちぎたんといえばご挨拶なわけですが…期待を裏切らなかった!

ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!―

まず幕開きからずらっと板付きで並んだ機動隊員とオランド長官(朝風れい)、そこにスピーカーを持った銭形警部(夢乃聖夏)が登場。ほんとにともみん出てきた時から客席が笑う。ドニーさん再び。
小柳先生がプログラムの言葉で、ともみんに対しては「これまでの自分の作品で何度もコメディをやってもらって、自分も笑わせてもらった」「全世界でも屈指の再現率の銭形警部」という言葉があったけれど、ほんとに銭形警部。
とっつぁんにしても、ルパンにしても、パンツがいつものスーツ物に比べて細身だから、当人らの脚の細さが際立ってほんとにアニメ体型だな!

そんなともみんと朝風くんがあれこれやってるところに二人の機動隊員が。変装したルパン(早霧せいな)と次元大介(彩風咲奈)なんだけど、ほんとに、ここでも、ともみんのとっつぁんがですね! ルパンの匂いをくんくんしたりで冒頭から飛ばす飛ばす。
機動隊員に取り囲まれた中で機動隊員の衣装を脱ぎ捨てて舞台上であのルパンスタイルに。
ここからちょいドタバタのターンで、峰フジ子(大湖せしる)や石川五ェ門(彩凪翔)も続々と出てきてすんごいドタバタ。
せしるに悩殺された機動隊員らが下手の壁で連続壁ドンwww せしるはとりかこんだ機動隊員らの股の下をくぐって抜け出し…いや、せしるの衣装、ミニスカのスリットやばい。深すぎ。
なぎしょはむしろ可愛い。なにこの可愛い五右ェ門。私、なぎしょも五右ェ門もそんなに可愛いと思ったことなかったと思うんだけどなにこの化学反応。可愛い。なぎしょは刀を振り回して機動隊員のサングラスを真っ二つにするという演出。

で、機動隊員を振り切って展示室に入るんだけど、人物画からの模型の様相で出てくるルイ16世(鳳翔大)、マリーアントワネット(咲妃みゆ)、ロアン枢機卿(蓮城まこと)、ロベスピエール(香綾しずる)。みんな有名な肖像画のお衣装だから、大ちゃんはもこもこの青いお衣装。背が高いから映えるわぁ…
マリーが手にしてる薔薇の花がこのあとも話に関わってきてて、肖像画のチョイスから考えられてるなぁ…って。
展示室に張り巡らされたレーザーをかいくぐる動きで、大きく一歩踏み出して見得を切ったちぎたんwwwそんなところでしっかり顔作るのww

しまったトリップする前に尺を取りすぎた。

そんなんこんなで首飾りに触ってしまって過去に飛ばされるんだけど、大ちゃんルイ16世。大ちゃんがルイ16世とかどんなルイ16世なん? 気弱なん? うっそー…とか思ってたのですが、そこは宝塚ベルばらに忠実な「錠前と大工仕事にしか興味の無い」気弱な王様でした。シャルウィのサラリーマン再び。

もっっったいない!!!!!

その! 美貌があって! 気弱とか! 同じ統治能力ゼロでもせめてその美貌を使えば民衆の半分を占める女性の人気は勝ち取れたろうに!

マリーはすごく幼いマリーでした。世間を知らずに日常に退屈してるから、嫌いなきんぐへは「だって嫌いなんだもん」と言い切る無知故の傲慢さというか。ここではきんぐ可哀想、って思ったけど後々きんぐがただの色好きの変態(マリーの香水の残り香のあるハンカチをくんくんしたり)だったのでマリーの好き嫌い直感って正確だったんだ、と。
そんな日常に退屈してるから、突然現れたルパンに薔薇の花(きんぐからかっぱらった)を渡された非日常がおかしすぎたのか、まぁそれをさておいても笑い上戸というか笑いの沸点が低いマリーでした。
ついでに、事前の会話でフェルゼンがスウェーデンに帰ってしまったというのが出てくるから、ベルばら見てる人には一発で時代背景までバッチリですね。

こちらもポスター出たときから謎の存在だったカリオストロ伯爵(望海風斗)、最初から能力者なのかと思ったけど、家出娘のセラフィーナ(有沙瞳)を霊媒に仕立てて予言もどきをやる詐欺師でした。だからこそ、ミステリアスなカリオストロかと思いきや、小悪党な感じですんごい生き生きしただいもんでした。たくさん歌うし。…というか幕開いて最初にがっつり歌ったのだいもんだし。
そんなだいもんのところに、色んな予言の依頼者が訪れるんだけど、嫁(透水さらさ)が愛人(月城かなと)と浮気してるんじゃないかとやってくるド・ラ・モット伯爵(央雅光希)、黒髪のイケメン伯爵なのに、何が不満なのゆきえさん。同じイケメンなら若いれいこの方がいいというの。
そんなゆきえさんもれいこもだいもんの一味。ゆきえさんはせしるとお色気競ったりしててなにこの迫力画面。

ルイ15世に頼まれて豪華な首飾りを作ったはいいけど王様急死で代金払って貰えない…と困ってやってきた宝石商(透真かずき)とその従者(久城あす)。りーしゃww チクワに小さいリボンがたくさん付いてて、オネェキャラ。入ってくるなりだいもんに抱きついたり、振り払われるたびに懲りずにしなだれかかったり、だいもんちょう嫌そうwww 「もうセーヌ川に飛び込むしかないのですー……髪型崩れそう」とかいちいち面白いなりーしゃwww

で、その首飾りを手に入れたいルパン(現代に帰るために)と、ルパンが用をなしたら後の首飾り(の宝石)を山分けしたい小悪党が連携し、まずは、宝石商から首飾りを手に入れるため、マリーの替え玉を立ててきんぐを騙して代金を払わせることに。
…これとは別にルパンがマリーに近寄って、ハプスブルクの家宝であるマリアの涙(マリーがテレジア女帝から受け継いでた)を奪うんだけど…方やマリー失脚の片棒を担ぎ、一方でマリーを救おうとするっていうこの…自分の目的が第一なのに女の涙に目的がすり替わるあたりがルパンらしいのかなぁ…

で、首飾り担当が町の芝居一座の女優(舞咲りん)に金を渡して替え玉にするんだけど、そういえば庭園でマリーになりすましたヒメが着てた上着、トラファルガーですみかが着てたやつじゃないかな。あれ以降色んなところで使われてるけども。
ヒメ、ドスの利いた声音とぶりっ子を使い分けてほんとにヒメの真骨頂だなぁ…って。
で、きんぐが変態。同じくトリップしてきたせしるが愛人の座に収まってるんだけど、壁ドンしてアレなソレをですね。おい枢機卿! きんぐがエロいんだけど相手がせしると思うと何だろうこの…ププッっていう感じ。

この芝居を、ルパンと一緒にベルサイユを抜け出したマリーも見てるんだけど、この町に出てきたマリー、凄く生き生きしてて、番宣しか見てないんだけど、伯爵令嬢でこういうみゅーちゃんいてたような。
ここでマリーが「籠の中に閉じ込めておいて無知を罪だと言うのはずるいわ」みたいなことを言うんだけど、さすがにそれはどうだろうと思ったらちゃんとルパンが「でも知ろうと思えばできたはずだ」と。ちゃんと厳しい言葉をかけるルパンに好感。マリーを単なる悲劇の王妃でも、無知をたてにした傲慢な王妃にもしなかった脚本。

で、マリーを助けたいからと200年後ではなく8年後に行きたいというルパンらに対して、自分にはそんな力は無いと言うだいもん。
だいもん、最初は師匠のことを「ただの飲んだくれのアル中のオヤジ」って言ってたけど、ほんとは師匠のことを本気で尊敬してて、本当に力のある時渡り能力者な師匠が時代に必要とされなくなって、その失望からアルコールに溺れていったことで自分も錬金術を捨てて詐欺師になったんやね。だから師匠を悪く言うのもその裏返しなのかと。やっぱりだいもん、ポスターやら前情報やらとは一転してすごい人間味溢れるカリオストロでしたよ。
そんな、錬金術を捨てただいもんに「お前なら出来る!!!」と時渡り能力を芽生えさせたちぎたん。無事に国王一家をとっつぁんらに託して8年後へ。

……いや、8年間飛ぶんじゃなくて準備期間にしてもよかったんじゃね?(マジレス)

結局その8年の間、とっつぁんはロベスピエールの片腕になり仰せて(すさまじいまでの棒芝居)、ゆきえさんとれいこはマリアの涙を手放して(売り払って)、だいもんは警察に捕まっても瞳ちゃんを逃がして事を遂げさせて…
っていう舞台の動きの間にひたすら、延々、ともみんが歌って踊ってる!! 銀橋で! 舞台で! スーパー銭形ともみんタイム!

マリーの処刑のときに飛んできたルパン、美味しいところ持って行きすぎじゃね? 8年の間にルイ16世の処刑を阻止して、マリーを処刑台から生かすための装置を作る…ってそれ残った人間の功績じゃね? っていう。
それにしてもルイ16世の「錠前と大工仕事にしか興味の無い」がここにつながるのかと。あの装置、みゅーちゃん怖くないのかな…まさに戸板返し(小岩さんみたいに言うな)。
王様でなくなったルイ16世はきっと趣味の錠前と大工仕事で生活したんだろうな、と思わせる大ちゃんでした。なんか生き生きしてた。

ただ、ここのドタバタ劇がちょい長かったなぁ…って。

現代に帰って、これで首飾りは合法的に俺の物ー……ってなったところで再びのだいもん登場。しかもせり上がりからの「カリオストロ伯爵参上!!!」で客席爆笑ですよ。すっかり時渡り能力を手に入れただいもん、伝説のカリオストロ伯爵となって時代を飛び回りまくるという……ちぎたんが錬金術師崩れのただの詐欺師だっただいもんを伝説の時渡り能力者に進化させてしまったわけですね!
高笑いしながら首飾りを手に銀橋に出てきただいもんはものっすごいいい顔でしたね! いやぁ、良い物を見ました。悪いだいもん大好きだ!!!

そして何より、ラストシーンで緞帳降りゆく舞台で後ろ姿のまま、ひょいっと飛び上がって両足の裏を合わせるあのルパンスタイルをやってのけたちぎたん。ここまでルパンスタイルを貫くとは。

こんなけダラダラ書いたけど、全然書き足りない。特にともみん! これは! ぜひ! 生で見ないと伝わらない!

ファンシー・ガイ!

なんで「Fancy Guy!」ではなくあえてのカタカナで「ファンシー・ガイ!」なんだろうという疑問があったのですが、普通にあの文字は英字でしたね。
そんなことよりも!

紗幕にこれまでのちぎたんの写真の数々が!
ニジンスキーとか龍馬とかマーキューシオとかオスカルもあったし…緞帳が開いた瞬間に客席にどよめきが起こりましたね。

ただ、ショーの内容は…あまり記憶に残らなかったというか、咲ちゃんの女役とかちらほらちらほらとは記憶に残ってるんだけど、銀橋に出てきたときに目の前で踊りまくるみとさんのインパクトが強すぎてですね。
娘役ロケットはかわいかったけど、ロケットにしても燕尾にしてもデュエダンにしてもなんか短すぎてな…(´・ω・`)

ショーはスルメだといいなと思いますがルパンだけで十分通える。

で、ちぎたんのご挨拶。
カテコで「新年最初の観劇が雪組でうれしく思います!」と高らかに宣言して客席「?」顔。それはこっち(客)の台詞であって…客席のぽかーんな空気と舞台上の当惑を残して「本日は本当に……」と締めるちぎたん。ふりーだむ!
で、さすがにあれだったのか、次のカテコで「先ほどの発言を説明させてください」と。要するに「最初に雪組を見に来てもらえてとてもうれしいです」と。……うん、大丈夫。ちゃんと客席も脳内意訳してるから。
上手ではヒメが朝風くんと肩をたたき合って爆笑してるし、下手ではともみんが大笑いしてるし。

そういえば、だいもんの組替えはみとさんから紹介されて、拍手がしばらく鳴りやみませんでした。いや、ほんとにだいもんの功績大きいわ…雪組大歓迎な空気が劇場に満ちてました。

で、最後のカテコでちぎたん、「恐縮ながらお聞きしたいのですが」と前置きしてから「新年初笑い、初感動、初面白いなどありましたでしょうか!」と。

…初面白い、ってなんだ。面白かったけどさ。
セルフDVツッコミはさすがになかったですよ! トップさんだしね! 自分にビンタしながらのご挨拶はもう封印ですよね!?

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