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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

雪組『双曲線上のカルテ』バウホール

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 ともみん・詩風くんの誕生日に観劇してきました。
 それは後に回すとして、朝風くんにボロボロ泣かされた1幕、2幕で気を抜いてたら最後にまた朝風くんに泣かされるっていう…なにこの朝風の役者っぷりが炸裂した話(贔屓目です)。
 いろいろ唐突すぎる場面とか、無理矢理展開とか、そういう部分は多々あるんだけど、登場人物がみんなエゴまみれで、それが医療ドラマだから逆によかったと思う。聖人君子なんか一人もいなくて、生々しいエゴのぶつかりあいというか。

 そんな訳でネタバレしかしない感想ですよ。

 先に気に入らなかった…というかちょっと引いた所を書いておく。

 まずは天使。ラストシーンへの伏線とはいえ、唐突すぎる天使。可愛けりゃいいってもんじゃないですよ…。かわいいよ。そりゃかわいいともさ。けどあまりにも唐突すぎるし…空気読まない二人の天使…。
 それから産婦人科? 分娩間近の妊婦さんも出てくる「何が起こるかわからない♪」って看護師達が歌う場面。…あれはちょっと…え、いるの…あの場面…。
 2幕のチャリティーショーの場面もなんかこう…ぶっとんでて…いくら劇中ショーとはいえ…ちょっと…はっちゃけ過ぎではないか…キャラ崩壊を疑う人物がいるよ…。

 以上3箇所。シーンではないけどあんりちゃんの独白ナレーションがちょっと説明チックでしつこいなぁ…ってのはそれ以外で思ったんだけど…特にオペ後にちぎたんに抱きしめられながら「無影燈の下で(云々)」っていう…小説のト書きやからいいのであってセリフにしたらいまいちすぎる…。

 とりあえず先に書いたから後は褒める。

 何をおいても朝風くんがほんっっっっとうによかったんだよ! パンフ見て髭かー病人かー…とか思ったけどそれがもうホントに上手くてさ。死ぬのが怖い、っていう芝居とか(カッと目を見開いて掴みかかる朝風くんとかマジ鬼気迫るっていうか怖い)、ホントに…いや…ホントに。1幕はボロボロ泣いてました。
 バイトで出てくるやくざ者はマイクないのに拳銃突きつけて「とっとと歩け(#゚Д゚)ゴルァ!!」とかやってて柄悪かったのに本役のおじいちゃんマジ泣かせてきたわ…。
 嫁役のカレンちゃんが死後にちぎたんを責める場面とか、残された言葉を読んでくずおれる場面とか…ほんとにこの二人の芝居上手かった…。

 噂に効いてたりーしゃとあすくんの不良二人組。りーしゃが最初からちょっと頭弱い不良なんだけど、あすくんのイメージがどうしてもアイビー系の育ちのよろしい優等生だから不良な恰好してると「友達選んだほうがいいよ」と何度となく思ったというか。車椅子に体育座りするあすくんは噂通り可愛らしゅうございました。
 りーしゃといえば2幕のチャリティーショーでアイドルニーナちゃん(さらちゃん)の後ろで追っかけ姿でコール「ニーナ!」ってやったり曲が終わってからの投げキッスに大仰に反応したりしてるのを見て…RSFのアリスの場面といい…上手いね、追っかけ役。いや、ほんとにコールといい、すごく上手い。
 この場面はマネージャー役の詩風くんが後ろですごくイイ動きをしていたのが…この場面ほんとに目が足りない。
 詩風くんのマネージャーといえば、さらちゃんが怪我をした後で病室から出ていくときに「今日誕生日なのにー」とアドリブをかましていましたが(ともみんも誕生日だけど出番全部シリアスだからアドリブかます余地なし)、それ以外でも動きとかコメディータッチなのがホントに上手い。
 ちょっと疑問だったんだけど、さらちゃん、血痕ついたワンピースに傷がない(自分が刺したから)…って言ってたけど…え、脱いで刺してまた着たの? 自傷とワンピースの傷は関係なくていいんじゃないの…?

 学生グループの月城くんは赤毛になってて見つけやすかったんだけど、気になったのが凰いぶきくん。今回の出演者の男役の中で唯一顔認識がおいついてなかったんだけど(だから逆に見つけやすくて覚えられた)、さわやか系だねぇ…一方で橘くんが今回は末っ子というか弟というか…。おばあちゃんは尊厳死を望んでいたんだ! のおばあちゃん子っぷりが(´Д⊂ヽ
 央雅くんがなんかふとした瞬間におづきさんに見えて仕方ないんだけど私の気のせいかな…白衣のシーンとか、髪固めてるととてもよく…似ている…。

 一人ひとりあげてくとホントにきりがないんだけど、五峰さんのママっぷりがホントによかった! コメディ担当なんだけど、ショーの場面のダンスとかさすがです…。ホントさすがです…。
 でもってせしるさんな! 女性になったせしるさんな! ビジュアルはホント全く心配無用なのはわかりきってたんだけど、なんか…きらりみたいな女役だな、と思った。「可愛い」のタイプは違うんだけど、それでも「可愛い」のプロというか。パレードで一礼した後のポージングにせしるさんの「いい女」っぷりを見た気がする。群舞でもすげー綺麗だったんだけどさ。

 彩凪くんもええ男やった! それ以外のテロリストとか悪魔とか…ビジュアルで攻めてきたねぇ…と思ったところでええ男(いい子)ですよ。カッコイイ。
 そんな彩凪くんの母親役、はっちさんの愛人役をやった夢華さん。この学年の娘役さんに対してこの言葉は褒め言葉にならないかもしれないけれど、「はまり役だと思った」んだ。前回新公のエボリ公女様といい、「強い大人の女性」が上手いというか。「か弱い小娘」より「強い大人の女性」のがハマってるように思った。

 いやまぁそんな訳で気がつけば真ん中3人について何も書いてないんだけど。
 ともみんは正義感のある熱血な医者に思えたんだけど…後から振り返ってみれば熱血とはいえ星組レベルの熱血ではなかった…なぁ…。雪組で、ちぎたんがクールクールしてるから余計に熱血に見えただけで。…いやしかし死にゆくことを決めているちぎたんに追いすがる姿はなんていうかもう……ヨコシマな言葉は置いといて熱い男でした。男泣きに泣いてた。
 気になっていたともみんの身長は朝風くんやら央雅くんやら下級生に高身長組がいたこともあってそんなに気にならなかったです。

 とかなんとか思ってたらラストであの世に行ったちぎたんの前に朝風くんが現れて…不意打ちでまた泣かされたってーの…朝風くんめ…。

 生活保護受給者の医療費の問題だとか、高額医療費の自己負担、尊厳死、終末期医療…医療問題があれもこれも出てきて、そのうちいくつかは他人ごとではなくて(家族への告知だとか)、それ以外にも一気飲みによる急性アルコール中毒とか、身近なものからニュースで聴き覚えがある単語が沢山出てきた。
 ニジンスキーの時と、種類は違うけど似たような「重苦しさ」を感じた芝居やったなぁ…。でもいいお芝居だったと思う。

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