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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

雪組『心中・恋の大和路』シアター・ドラマシティ

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「今日心中してくるわ」
「私来週」
「来週も心中するわ」
とかなんとか不穏な会話を繰り広げつつ見てきました雪組ドラマシティ。…えりあゆが見られるのもこれと次の前田慶次で最後か…
いやー流石の雪組さんの日本ものでしたね。ていうかみんなお化粧綺麗ですね!

さて、壮さんの忠兵衛はなんていうか、「粋のためなら死ねる」みたいな雰囲気があって、壮さんの持ってる明るい雰囲気はともすれば磊落になってしまうんだけど、そこはそれ、ちゃんと優男で。
粋のためなら死ねる、みたいな雰囲気で梅川との逢瀬を楽しんでるんだけど、でも実際死ぬ間際の姿は粋なんてものとは程遠いもので。あの最後の場面、死装束で雪の中を歩く場面は死出の旅時(もれなく八寒地獄行き)そのものでした。
今回、フィナーレもご挨拶もなく、幕が上がってあゆっちと二人して頭を下げて、また背後の雪の中へと歩いていくものだから、ますますあの場面が八寒地獄への道中にしか見えなくて。雪山で二人寄り添って歩きつつ、次に出てきた時には白い着物の死装束なものだから、ちょっとした補陀落渡海(徒歩で雪山だし行き先は補陀落ではないけど)みたいな雰囲気。
さっきから死装束死装束って言ってるけど袷がどうだったか記憶にないので次に見る時はそこもちゃんと見ておこうと思います。

あゆっちの梅川はこう、そこはかとない残酷さを感じたのは私だけだろうか…特に身請けされて、大門を出る時の夢を語る場面。男を誑かす(梅川は忠兵衛を誑かしてる自覚はなかったしその気もなかっただろうけど)遊女の本懐というか、こう…引き返せないところまで来てから条件出してくるあざとさを感じました。たぶん梅川だからというんじゃなく、花街の女が当然のように身につける処世術なんだろうけど。
そんな狭くて特殊な世界で生きて来て、正式な手順を踏まずに外に出た梅川が、孫右衛門に対してかけた言葉がこれまた残酷だなぁ…それを受けての孫右衛門の言葉がまた…いや、一番泣きそうになったのは汝鳥さんの孫右衛門の場面でした。格子越しに手を伸ばす忠兵衛に気づいたのが割と遅かったのもあるけども。汝鳥さん、出番あそこだけなのに存在感半端なかった。

先に見た人からえりまつえりまつと言われていた通り、えりまつでした。というか、シャルウィ東京行けなかったからすごく久しぶりのまっつ!!
忠兵衛の数少ない友人の八右衛門、米問屋…大阪の米問屋ということはかなり懐に余裕があるのかな? 銀50両を貸しといてやれるくらいには台所に余裕がある大店なのか。
えりたんにいじられるまっつ(あえて役名ではなく)が見られてほんとうに、よかったと…!
私の中のベストえりまつは虞美人なのですが、雪組でもえりまつ見られてよかった(T ^ T)

今回いい役を貰って目立ってたのが月城くん。
いやーうまかったね! 日本ものも似合うねぇ…化粧も綺麗だし、何より新公でいきなりあんなに歌とセリフをやったから(それまでは新公でもそんなにセリフも歌も貰ってなかったような)か、今回たくさんセリフも歌もあったけど…すっかり板についた感じ。スポンジかこの子は。

でもってホタテの番頭さんがもうベテラン臭しかしない。あれ、えっと、ホタテって誰と同期だったっけ? みたいな。
大阪の商人(あきんど)言葉がほんとに流れるようでな…ホタテの千変万化っぷりハンパない。

飛脚宿衆の面々はなんていうか貫禄メンバーでしたね。一番学年下のあすくんが一番冷酷そうだったあたりもなんていうか…うん。いや、だからあすくん二枚目でいてよ! 流石にシャルウィ新公のあのダサさは見ていて衝撃を隠せなかったよダサすぎて!
しかしこの…店持ちの旦那衆が直接、山伏や飴屋や人形師やらに化けて身自ら大和路を追撃にかかる…あたりが…うーん。話が無理やり展開だなぁ…と。ザッキー女装だし。
ここに限らず、いろんな人がソロを貰って歌ってるといえばそうなんだけども、1つ1つの場面が長いかなぁ、という印象。かもんが別れの印にと舞う場面とか。

今回の子役組で一番大活躍してたのは文句なしで天舞音さらちゃんでした。おてもやんな化粧で、ませた子供(というほど幼女ではないけど)で、コメディ担当をしっかり担ってた。すごいうまかった。
そんなさらちゃんと子供の喧嘩をしてる真地くんと、精神年齢大人な永久輝くん。この3人の場面はテンポ良くて楽しかったです。
コメディ担当といえば、終盤での愛すみれちゃん。古手買に対しての「私はまだ新しいわ!(嫁入りしたばっかりや!)」とつっかかる場面はとても良かった。
槌屋の幇間やってた真條まからくんもいい味だしてたなぁ…去り際の一言はアドリブなんやろか。

そんなこんなで上級生が芝居を締め、下級生が舞台になごみをもたらしてるような、そんな気になった心中(1回目)でした。
流石に1日に2回見る体力気力はないわ…フィナーレもご挨拶もないと気持ちが浄化されへんな。

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