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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

2013年度のクラブ別会計を見て思ったこととか

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債務超過に関する話…の前置き

ライセンス問題に直結する話その1、2014年度決算で債務超過に陥った場合はライセンス剥奪(というか2015シーズンライセンスが交付されない)となる大事なポイント。
まずは2012年度の数字を再確認、9クラブ、総額約40億の債務超過額のうち、最大だった横浜が10億円の日産マネーを突っ込んで一気に1/3近くまで圧縮。他の8クラブと新たに債務超過組に加入した(嫌な新加入だ)鳥栖・福岡と、赤信号点灯の名古屋・ヴェルディも含めてJが公開した2005年以降の決算と純資産増減のグラフを添えて順番に数字だけ流し目に見ていこうと思います。クラブ名とグラフだけでも雰囲気つかめるかと。

  • 金額の大きさがわかりやすいように、グラフ画像の大きさ、軸の数値幅は共通にしています。
  • そのため額が小さい場合は0軸にへばりついてごちゃごちゃしているように見えますが、わざとです。

横浜F・マリノス

yokohamafm
債務超過額 16.8億→6.8億(△10億)
先に書いたとおり、特別利益として10億円を日産マネーで賄ったので一気に圧縮。横浜レベルのクラブなら黒字決算で残りの7億弱は普通に解消できそうなものの、それまでの赤字決算体質(繰り返しになるけれど2013年度は10億の分だけ黒字)が不安材料。特別利益扱いにした10億についてもおいおい返済していくとのことなので、今後自力で黒字決算を続けられるかどうかが肝心なんじゃないでしょうか。

ヴィッセル神戸

kobe
債務超過額 12.5億→15.8億(+3.3億)
…えーと、正直、まっとうな方法(ヴィッセル神戸としての黒字決算)で解消する(あるいはしていく)気配がないように思えるんですよね。たぶん気のせいではなく。連続赤字も続いていることで、土壇場の2014年度決算でどんな笑える強引な手(特別利益の計上で黒字化、累損の棒引きや債権者の債務放棄)を使ってくるのかが他人ごととして楽しみではあります。2006年の債務超過解消にしても決算自体は真っ赤なわけで。

大分トリニータ

oita
債務超過額 5.9億→3.6億(△2.3億)
4年連続の黒字決算もあって、(途中で大銀ドーム使用料の減免措置とか受けたり減資したりしつつ)だいぶ減らしたな、という印象。減らし方の手段については正直、自分とこだけの黒字で減らしたとは言えないんだけど、なりふりかまってられないレベルの金額ではあったからここまで減らしただけでも頑張ったのかなぁ…(それ以前にそんなに債務超過膨らます経営手腕どうよっていう)

ロアッソ熊本

kumamoto
債務超過額 7100万→6100万(△1000万)
2013年度の黒字分だけ圧縮。熊本は2013年の黒字決算で連続赤字を2年でストップしたものの、それまでの累損が足を引っ張ってる数字。

FC岐阜

gifu
債務超過額 1.9億→9千万(△1億)
横浜の特別利益10億の影に隠れてはいますが岐阜も特別利益に1.4億を投入して一気に黒字化した感があります(コレがなかったら2013年度も赤字)。
2014年度は優良な…というか、金払いのいいスポンサーがついたことで財政状況はかなり上向いてるような感じですね。長良川も集客が増えているはずなので(それが有料入場者なら今年度の入場者収入はかなりプラスのはず)ラモス効果で露出もかなり増えたらしいので(中京圏のメディア媒体では名古屋より露出が多くなったとか)その辺の広告料収入もどれくらい増えたのか気になります。

栃木SC

tochigi
債務超過額 5600万→6300万(+700万)
特別利益3500万で赤字幅が圧縮+2期連続増資で債務超過微減したものの、結局赤字決算で債務超過額も増加。営業収入自体は毎年増えてるものの、それ以上に支出が増えてる印象。

ザスパクサツ群馬

gunma
債務超過額 8700万→5600万(△3100万)
債務超過額自体は減少しているものの、数字を見ると5期連続の赤字。

コンサドーレ札幌

sappporo
債務超過額 3700万→3100万(△600万)
少額ながら黒字幅の分だけの圧縮となりました。

ギラヴァンツ北九州

kitakyusyu
債務超過額 3000万→1000万(△2000万)
黒字幅が前年度より増えて1000万に、1000万の増資と併せて2000万を圧縮。今年度に同額の黒字を出せば自力で債務超過解消可能。

アビスパ福岡

fukuoka
債務超過額 2800万
2期連続の赤字で遂に債務超過組に。赤字幅自体は前年度より半減しているものの、1年でこれを解消するのはJ1にいた2011年度並の収益をあげないとキツイ数字。

サガン鳥栖

tosu
債務超過額 2.1億
2年目のJ1で収入も増えたけど支出が半端無く増えたがために一転して赤字に。この支出を前年度並に減らすことができたら(収入維持したまま)一気に解消出来る金額だけれども。

名古屋グランパス

nagoya
4期連続赤字で債務超過一歩手前な名古屋。2014年も赤字だともれなく債務超過もついてくる、逆に言えば、黒字であれば同時に債務超過も回避できるのでそういう意味でも今年は「大事な年」ですね。

東京ヴェルディ

tokyov
連続赤字ではないものの、2013年度に大幅な赤字を出したヴェルディ。赤字幅によっては債務超過になりうる水準です。

債務超過の話プチまとめ

金額の大きさを可視化したら結局「お金出してくれる人(企業)がいるかどうか」で金額の大小は深刻さとリンクしないもんだとあらためて実感。10億出してもらえる(もちろん気前よくではないにしても)横浜と、1億未満の金額で必死なクラブとの間に温度差どころか真空壁があるみたいな。
2013年度の決算状況と、残りの債務超過額とを比べた時に、今年度に自力の単年度黒字でどうにかできそうなところは北九州。単年度黒字(これまでの黒字幅)だけでは厳しいから何らかの資金投入が必要そうなのが札幌や岐阜、熊本。それ以外の所はまずは特別利益に頼らない単年度黒字から…になるのかこれは…

3期連続赤字に関する話

神戸・栃木・群馬については上のグラフの通り、既に3期(以上)連続して赤字を出しています。福岡についても2期連続赤字続行中なので、この4クラブについては何が何でも2014年度は黒字を出した上で、債務超過の解消も必要という…他に比べてよりハードモード。
一方、前のページで書いたものの、単年度黒字にしさえすればクリアできるのが最後に上げた名古屋とヴェルディ。
それ以外のクラブに関しては少なくとも3期連続の赤字は回避出来ているのでこの項目はもうこれ以上何も書くことがないので次へ。

次頁>累損(累積赤字)に関する話
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