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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

2013年9月の読書記録

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今月はまじめに図書館に通ったので先月より読書量は増えました。…先月は20冊以上読んでても半分は進撃やったしな。読みまくっていたので今月はほとんどゲームしてない。…つまりはゲームすることと本読む事が等価というか、互いに置き換わる余地があるピースなんだな私の生活サイクルの中では。
当面のターゲットは二階堂黎人の蘭子シリーズ。人狼城に手を出したのでとりあえずこれを4冊連続して読むのが10月の課題。

読書メーター 1.0.2(無料)
ライフスタイル, ユーティリティ
akahoshitakuya – TAKUYA AKAHOSHI

今月は冊数がいつもより多いので作者別に並べてみた。

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:6494ページ
ナイス数:8ナイス

二階堂黎人

蘭子vsラビリンスの1作目。冒頭が乱歩の「悪魔の紋章」と同じ。また、探偵が新聞から事件の影を探すという描写は「蜘蛛男」にもあったかな。断末魔の姿を氷柱に閉じ込めるという描写も乱歩作品で最近読んだし。タイトル忘れたけど。短期間に似たようなのを沢山読んだからか。他にも乱歩作品でこういう展開見たこと有る気がする…という場面が出てくるものの、もちろん本筋はちゃんとしてる…というか、正直、先に魔術王を読んだのでラビリンス編の始まりはこんなにあっさりだったのか…という気も。それくらい魔術王のインパクトが大きかった。

予備知識として乱歩の系譜だというのは頭に入れていたけれど、確かにその通りで、より大規模かつ長編に進化したものという印象。前作に引き続き、事件の幕開けとなる場所の名前が「黒蜥蜴」であったり、「時計塔」を思わせるようなからくり屋敷や「屋根裏」を思わせるシーンの外、乱歩作品に多数登場する「パノラマ」であったりと該当する乱歩作品を読んでいるとなる程ここがオマージュか、と思う場面がたくさんある。他にも有名な物語からの引用があり、モンテクリスト伯のメルセデスや三銃士のミレディ、八犬伝の船虫など、宝塚の舞台で見聞きした名前も多数出てきた。
また、凄惨な場面は確かに乱歩の系譜でありながら、時代設定が進歩した分だけより殺人ギミックも進化し、より生々しくなっているように思う。殺人の機械化というか。無慈悲な犯人の手による連続殺人と、その謎解きは700ページを超えるボリュームに相応しく、蘭子の手によって犯人への逆襲が始まってからのページ数もかなりの量がある。その分厚さからハードルは高いが読み応えと満足感は通常の文庫とは段違いだった。

横溝正史

探偵金田一耕助のデビュー作。後の作品に通じる凄惨さの奔りはあるが、事件の残酷さよりも大掛かり(すぎる)トリックが目を引く。実際に映像化されたからこそ思うのかもしれないけれど、金屏風に飛び散る血痕であるとか、夜陰に突然響き渡る狂ったような琴の音色であるとか、大掛かりな仕掛けを要するトリックだとか、そういう「映像作品にした時に映える」話だと思う。そこまで考えて書いてたのかな…。

別々の車の中から見つかった男女の死体を巡る推理。時間が細かく出てくる他、東京から西に向かう列車の時刻も出てくる。現代の時刻表トリックほどの緻密性はない(というか時刻表トリックが成り立つ国は日本以外にはほとんどないんだとか)。色々な偶然で成り立っているトリック…というか、犯行の流れだが、面白かった。ただし、金田一シリーズにありがちな凄惨さという意味ではそれほどでもなかったかもしれない。最後が少し呆気ないのと17歳の女中が余りにも精神的に幼いのが癇に障る所がある。乱歩作品の17歳とは随分と成熟度合いが違うなぁ…。
それにしても所謂ホモセクシャルというか、男色家というか…がほんとに頻出するなぁという印象。

一つの殺人事件から登場人物がそれぞれ複雑に絡みあって物語が進んで行くが、連続殺人事件ではない。一つの殺人事件をきっかけに動き出した一人の男とそれを取り囲む女たち。真犯人の目的と真意は最後までわからないまま。全ての謎が解けても最後にスッキリ感はなく、やるせないまま終わる。連続殺人でもなく、横溝作品の金田一シリーズにしては死体損壊もないしで地味に思えるけれど、作品としての完成度はとても高いと思う。

ユリシーズになぞらえた婿選びから始まる連続殺人。殺される方に問題があるとはいえ、犯人と犯人自身もも誰か解らない協力者が事件をより複雑にしていく。発覚した動機があまりに突飛で、それまでそんな雰囲気が全くなかっただけに、唐突な印象。読み落としたかな…?
また、真犯人が最後の殺人を成し得るだけの技術を持っている理由が解らないままだった。真犯人にかぎらずだけど、そんなアホボンどもがいくら練習したとはいえ、付け焼き刃で那須与一まがいの芸当が出来るもんだろうかっていうそもそもの(つっこんだらあかん)。

藤木稟

読みながら少し大風呂敷かなぁと思ってたけど最後には綺麗に回収されてた。太平洋戦争直前の世界観があまり読んだ事がなくて新鮮。登場人物のキャラがまだはっきりしてないかなぁという印象があるからこれから読む2冊目以降に期待。麻薬の幻覚症状なのだろうけれど本編に直接関係ないのかな?というまぼろしが気になる。暗示なのか本当に無関係なのか。

日本という国の暗黒時代ゆえの世情の重苦しさの中で起こる不可解な事件と凄惨な結末…と思いきや、思いがけない「救い」の要素があってほっとしたというよりも拍子抜け。私がこのシリーズに半端な救い要素は求めてないからそう思うのかもしれない。関東大震災の際のコリアン虐殺や731部隊における「丸太」などはある意味読む人を選ぶキーワードかもしれない。

続編に続く、とあるだけあって謎を深めるだけ深めた印象。丸ごと1冊使って次巻の序章か。なんども繰り返し出てくる夢(と思われる)の描写が、最終章への布石ではあるものの、正直しつこい。音を用いた謎にしても、全く解説がなされていないのでこれだけでは続きが気になる。建物等の描写や、それを表現する語彙にこだわりすぎており、そのあたりは冗長に思える。また、登場人物の名前にしても、関連性を持たせたい物が先立っているから不自然な名前が多い…まぁそこは他の作品でもよくある話だけど。なんにしてもあれもこれもと沢山詰め込んだなぁ…という印象。面白いんだけど、詰め込みすぎ。

黄泉津比良坂の後編。前編が風呂敷を広げるだけ広げていたのをちゃんと回収。1冊にまとめず、かと言って前編から1ヶ月という短い刊行インターバルがなんとも効果的。焦らすだけ焦らすけど待たせすぎない。幸い私は積読の都合で間に2~3冊挟んだだけだったけども。舞台となる時代は益々混迷を極めて行くが、残された事件の当事者にはある程度の「救い」があるのはこれも2冊めと同じ。というか2冊めの最後の部分がこの3作目(3冊目・4冊目)にかかってきてるな、という印象。1冊(作)めが独立するのは連載になるかどうか不明という…状況があるからどんな作品でも1冊めは独立してるものだと割り切ってるけども。

その他

連載にありがちな登場人物設定の後付が多い。2番めの被害者と3番目の被害者との関係性があまりにも希薄。都合よく次のターゲットとして設定被って湧いて出たような印象。それは犯人の共犯者にも言える。犯人は今回も「この人しかいない(でも一人じゃ無理)」状態だけどし、動機は説得力が薄い。ただ、現代ではいろいろと問題視されることが多くて書けない話だとも思う。身障者が犯罪の実行犯であったり、そういう人物をトランクに詰め込んだり、また人間の方が大事だからと飼い猫を殺したり。…特に猫は殺す必要そこまであったのかなぁという疑問がふつふつ。別に猫じゃなくてもさぁ…肉の塊なり、羽根枕なりおいておけばよかったじゃないの…猫可哀想。

タイトルの「縄文」に惹かれて買ってみた。考古を扱ったミステリはいくつかあるけれど、割としっかりと関東の有名な遺跡が拾われてる印象。ただ、オカマだのホモだの腐女子だのというあたりは別にいらなかったんじゃないかなぁ…作者が腐女子嫌いなんですね、というだけで別にいらなかったんじゃないかなぁ…もやもや。
犯人も動機も納得がいくのに何故か消化不良なのは「縄文」というモチーフに拘りすぎているからで、縄文vs古墳、土偶vs埴輪…というか土偶タイプから埴輪タイプへの敵愾心みたいなものがちょっと…うーん…行き過ぎてて理解不能。

登場人物がまるで2chの家庭板の強烈なのを集めたような、というのが最初の感想。なんていうかな…キチママとかそういう類でまとめその7とかまで行きそうな…そういう大物。もちろんそういう状況になるには理由があるんだけど、あまりにもぶっ飛んでて…話として読むのと、共感したりするのは全く違うという典型例かな…大風呂敷な伏線からの鮮やかな回収はとても読みやすいスッキリさというか薄さ。逆にこれいじょうの量になったら多分私は読めないな…招待不明な黒幕QAZがとっても厨二な感じでこれが…私には不向きだった…。
おそらくは百物語と銘打った数だけ出される予定だったのだろうが(筆の早い方のようだし)既に彼岸の人となられたそうで、最後がわからないのが残念。

短編4作品収録。テーマは「若さ」だと言うけれど、言われないと分からないかなぁ…という印象。少年犯罪に対する火村の立ち位置が垣間見えたような1作目が特に印象深かった。
事件の関係者というか、被害者を取り巻く人間模様が4作品とも独特というか…なんていうんだろうな、傍観者とか被疑者でない関係者の枠にはまらないというか。その他大勢の無関心者ではないなという印象。

雑誌

J2マガジン3冊目。今回の特集チームがサンガだったので。おーちゃんの単独インタビューと、駒井と工藤とさんp…三平の鼎談があったのだけれど…なんていうか案の定…「くどーちゃんもっと積極的に突っ込んで!」「さんぺーおとなげない!(パキケファロサウルスとか咄嗟になんで出てくんねん)」「駒井の実年齢(3人の中で最年少)が仕事してない」…の三拍子でした。ありがち。
チーム別の部分は…いや…ほら…サンガに8月はなかったから…なかったから!!(号泣)

漫画

公式ガイド1冊め

公式ガイド2冊め。冒頭に大型巨人のペーパークラフトがついてるけどもちょっと800円はお高いなぁという印象。内容についても前のガイドブックが出てからさほど時間が経ってないからか、あまり追加情報がある訳でもなかったかな。売れる時期にまとめてという商法はわかるが、少し関連書籍の刊行を急ぎすぎではないかと思う。
あと、完全に穿った見方ではあるんだけどリヴァイ兵長の誕生日が12月っていうこの…絶妙なタイミングがあざとい…!(邪推しすぎ)

おまけ

今年の誕生日にサポ仲間からもらった(デザイン違い)マグネットタイプの栞。ページを挟み込んで止めるタイプだけどマグネットなのでページを傷つけないし、何より外れないし、読んでる時はハードカバーでなければ表紙あたりにぱちんとしとけば落とさないし…重宝してます。これは良い物を頂いたわ…。

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