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Kyoto Sanga F.C. & Takarazuka Review and etc.

ホイッスル!BREAK TUROUGH-壁を突き破れ

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ライブビューイングがあるとは言え、舞台は生が一番やろ! という訳で北千住まで行ってきました。一昨日キンチョウで延長120分やってほぼ終電で家に帰って始発で出てきたっていうこの…相変わらず無茶しやがるおのれですよ。

でもこの作品だけは! 見たかったんですよ。


何度も色んな人に言ってることですが、今から16年前と少し前にこの作品に出会って、それと前後して知人の知人がプロ契約したという話を聞いていて、すっかり足が遠のいていたサッカーというスポーツにまた目を向けるようになって…で、忘れもしない2000年11月11日、京都(当時はまだパープルサンガだった)対鹿島の試合に足を運んだのが全ての始まりでした。…いや、負けたけど。1-3で負けたけど。そもそもサンガの試合を初めて見た人が勝ち試合見られる確率なんて(ry この時唯一の得点を決めたのが来日したてのあの朴智星でした。伝説の始まり…!

ともあれ、何故かその翌年、小雨だったか土砂降りだったか覚えてないけどとにかく冷たい雨の降る極寒の(初めての)J2開幕戦、ゴール裏で跳んでる私がいたんだから人生何があるかわからないものです。…いや、その試合も勝てなかったんですけど。山形相手に佐藤尽のゴールで後半ギリギリに追いついて延長120分やって引き分けっていうな…よりによって次週、第2節の新潟戦(2-1勝利)は行けなかったから私のサンガ初勝利はお預け続きだったともさ…そんなこんなで始まったサポ生活ももう人生の5割を超えて…色んな艱難辛苦もあり(降格とか降格とかPO敗退とか)、一方で、天皇杯優勝、それも関西初の天皇杯優勝を見せてくれたり(翌年降格したけど)、史上初の天皇杯J2決勝とか(負けたけど)夢見させてくれたり、若い子が躍動した年があったり、ほんとに楽しい16年間でした。…いや、まだまだ今シーズン終わってないけど。来年こそJ1帰りたいし。

ホイッスルについて語るとどうしてもサポ歴について語ってしまう…ほんとそれくらい私にとっては大事な大事な作品です。これがなかったらサッカーに再び興味持たなかったし、16年以上ゴール裏にいないし、EX-ICだの航空会社のマイレージ濫発して遠征組む行動力も手に入らなかった…

そう、試合遠征にくらべたら観劇遠征なんてハードル低いんですよ。濡れないし。勝敗がないから満足感は担保されてるし。荷物少なくて良いし。延長もないし(カップ戦でなければそもそも延長ないけど)。

で、初めてのシアター0101、今まで行った劇場の中で一番狭いかな…。二階があるから縦長だけど、横はバウより狭い。縦はブリーゼホールとかと近い感じかな…ただ、椅子の座り心地はかなりいいです。ただ、上演中あっついね! 汗ダラダラでしたよ…

舞台もかなり狭い感じで、ハーフコートが八百屋舞台で再現されてる構造。…何気なく「ハーフコート」「八百屋舞台」って書いたけどこれ、サッカーで使う単語と舞台(宝塚)で使う単語と混ざってるのかな…ともあれ、この八百屋舞台を走り回る(水野なんて何度も転ばされる)訳ですよ。怖い。足首マジ危険。怖い。

客席からの見やすさですが、一階席の傾斜はあまりなかったから島中だと前の人の頭とかどうなんかなぁ…一方で二階席は傾斜もあって大変見やすかったです。博多座の三階席をもっと見やすくしたみたいな感じ。そして何より、椅子の座り心地がすごくいい!!! 梅芸や中日よりもいいかと。

オープニングからオルゴール調の君が代で、どうなるのかと首を傾げたものの、次に流れた映像がほんとに懐かしすぎて(サポ的に)、あの翼ユニでんぐり返り決めた場面とか(顔は映ってないというかぼかしてるけど見ればわかるレベル)、炎ユニで檄を飛ばす能活とか(顔はぼけてるけど見ればわかるレベルそのに)。あれはアメリカ大会予選かなぁ、これはフランス大会予選かなぁ…これシドニー五輪かなぁ走り込んだの伊東輝悦かなぁ…ドーハってもう23年前だよね(꒪⌓꒪)、ジョホールバルも19年前だよね(꒪⌓꒪) …そりゃ日韓大会から14年なんだから年も取りますよね! って思いながら見てました。

本筋に振れてないのに長く書きすぎなのはわかってるけどほんとにこの作品、私の青春であった…おやっさん役の人が、「青春、朱夏、白秋、玄冬の中で自分は白秋」とプログラムのインタビューに答えておられたけれど、私ももう朱夏に入ってるから過ぎた春を思えば懐かしさもひとしおですよね…

いかんいかん、そろそろ内容について…の前にですね(まだかよ)、実は見てから気づいたのですが、私、出演者が歌わない舞台見るの初めてでした(∀`*ゞ)テヘッ 普段見てるのが宝塚という時点で最早お察しですが、それにしても外部で見ても来日オペラとかミュージカルだし、2.5もセラミュとナルトだったし、男だけでもスーサイドホテルは歌があったし…いやほんと歌わない(そしてあまり踊らない)のは初めてでした。新鮮。

ついいつもの感覚で、舞台に演者が一人になってスポット絞られると「あ、ここでソロ」って思うこの条件反射な。

あまり踊らない、とは書いたけど、踊るとそりゃ格好良かったです。オープニングから、桜上水の面々がパスを繋ぎながら(勿論ボールは見えないボール)でてくるんだけど、水野役の人はサッカー経験乏しいとかプログラムに書かれてたけどイヤーキレッキレな胸トラップからのボレーでした。あんな綺麗なボレーでシュート見たいなぁ…(結局そこに落ち着く)

そういや、あの(一部には駄作と評判の)GOALシリーズにしても、完全にサポ目線で見てて「こんな試合見られるとかサポ冥利に尽きるわ」とか言ってたから私の血は紫に染まりきってる感。

先に書いとくと渋沢先輩のラスボス感ハンパない。一人だけおおきい(物理)。元々存在感のあるキャラで物理的に大きい。むてき。そして声の張りが段違いです。出演作品は見たことがないけれ名前だけは何故か聞き覚えのある鮎川太陽……元ジュニアか! しかも私が見てた晩期頃の(縄文時代見たいに言うな)。

武蔵森の面々が出てくるのがオープニングの次は開始45分後(森メンバーとして出てくるのは)なので、こう、満を持してというかボス感有るのに、その中でも最後に出てくる渋沢先輩まじラスボス。

188か…ゆーじくんやアンドレイより大きい…(とりあえず長身のイケメンをゆーじくんと比べるのやめようか私)…中澤聡太がこれくらいじゃなかったかな(同世代故に直ぐ出てくるアテネ組)

風祭はなんだろうこの…見たことあるこの……ミヤっぽい!! 雰囲気がミヤっぽい!(ミヤはどちらかと言えば不遇ながらも超エリートで、この作品においては選抜メンバーだけど)この無私というか献身的なところがすごく…ミヤっぽい…そう思うとすんごい可愛さが増しました(思わぬ下駄効果)。いや、可愛かったんですよ凄く。

それでいて、主演として挨拶しないといけない立場もあり…風祭の成長でもあり、この役者さんの成長でもあるんだなぁ…と小劇場で主演した子がどーんと伸びるのを見てきた故の斜め下からの感想。

欲を言えば翼さんと肩を組んで欲しかった!ちっさいものくらぶ!

水野は原作ではそんなに好きなキャラという訳でもなかったのですが(選抜好き)、なんていうかほんとに理想なタツボンでした。あーたしかにオサレヒールとかラボーナとかマルセイユルーレットとかやりそうw

あー今、一昨日の試合でオサレスルー繰り返されて「何かっこつけたことしてんだ!」ってイラッとしたの思い出した。

いや、でも水野がやったらそれは「オサレ」ではないか…

いやでもあの風祭からの浮き球を胸トラップした瞬間、時間の流れが一瞬緩やかになって、ああ、この瞬間「見えた」んだなぁと分かるあの演出はとてもよかったです。鳥肌。

シゲとの関係もすごく微笑ましかったです。タツボンって呼ぶなと肩に回された手を除ける冒頭や、回想から、それを甘受する後半。

シゲの関西弁があれなのはもう…致し方ない…あのバック転からのキャッチを如何するのかとも思っていましたが、なるほど。

上水メンバーだと、森長以下が「サポートの練習」とやるのですが、ここは日替わりのアドリブかな? 9/4マチネは森長のすごく…乾いた笑いの次に野呂で、これも普通ならやや受けで終わる所だったとは思うのですが…まさかのヴィヴィくんのクリームパン : Jリーグマスコットのことばかり考えるブログネタが出てきまして。いや、ヴィヴィくんの名前は全く出てこないんだけど、手をグーにして「クリームパン」ってやられたらもうヴィヴィくんしか出てこないよ! 私、爆笑。

…ていうかホイッスル連載当時は長崎はまだチーム自体なかったんだよな…(ウィキによれば創設2004年)。

一方のソワレはトトロモチーフだったんだけど、分かりづらかったなぁ…ドングリ拾う最後のあれでやっと気づいたよ…

上水メンバーではやっぱり高井が光ってました。早口の台詞が時折聞き取りにくい(そしてソワレですごい言い間違いしてたけど勢いでぶっちぎったその意気や好し)んだけど、いやぁ、いい高井でした。

そして不破。不破もね、難しかったと思うんですよ。試合に出ないから。とはいえ、原作のエピソードをこぼれ話レベル(河川敷のゴールマウスを誰が描いたのか)まで拾って使われていたのはさすがでした。あの自殺の名所考察で後ろのスクリーンフルに使うとは思わなかったwwし、川に落ちて上がれない風祭を片手でひよいっと上げる所も凄くさりげなくて格好良かったです。ユニ姿が最初と最後しかなく、他の場面では制服姿なのも個人的には勿体ないと思う反面、いやー制服よろしおすなぁうへへとか思ってました(おまわりさんこいつです)

森のメンバーはやっぱり渋沢先輩がね! ラスボスでした。ただ、ラスボスといっても悪役的なラスボスではなく、父親のような存在でした(その言い方もどうか)(仮にも作中では一つしか違わない)。包容力とか、懐の深さとか、器の大きさとか、そんな言葉ではしっくりこなくて、やっぱり私的に一番しっくりきたのは「父性」でした。……設定年齢15歳に父性を見出すなというツッコミはもう自分でやり尽くしたけどもうこれ以上適正な単語が私の語彙にはないんだ。

うっかり勢いでテーマ曲をiTunesで買って聴いてたら、サビのとこで渋沢先輩がブラジリアン体操みたいな動き(その例えも如何な物か)で踊ってるあそこの所が脳内リピートしてこまる…渋沢先輩格好良かったなぁ…

藤代はどうしても作中の時間軸として、上水と積極的に絡みに行く前にあたるから、なかなかそのキャラクターが出にくい分、勿体なかったなと思います。せっかくの天真爛漫さ(の中に秘めた闘志と負けず嫌い)なのに…ただ、風祭をじっと見る場面は複数回あり、そうと意識して見ていれば(原作を読んだ上で見ていれば)ああ、意識してるな、と後への伏線と分かるので、この舞台通じて「読んでる人には分かる」があちこちにあるのですが、これもまたそうだったな、と。

個人技のクライフターンも勿論有るのですが、まぁ舞台でやると平面だからわかりづらいのは仕方無しですかね。二階席から見たら…クライフ…?いや、うんたしかに体の後ろを通してるからクライフか…しかしまさかあの皇帝クライフももうこの世にいないとはですよ…

みかみんは原作から一部に根強いファンが付いているので(ひとごとみたいな)どうかなぁと思ったのですが、やっぱり藤代同様、みかみんは水野に喧嘩売ってからが本領発揮だと思うので、どうしてもその他に近くなってしまうのがなぁ…

その点、間宮は大変好かったです。開演前の携帯の電源オフアナウンスから良い味を出していたし、とても…いい…気持ち悪い…すごく良い…

あとね、翼さんがほんっとに可愛かった! なんだこの説得力のある椎名翼! 可愛いのに中身男前なのがしっかり伝わってきてほんとによかったです。ラストの不破との絡みも日替わりなのか、マチネでは膝かっくんしかけて(不破はかっくんなんぞされてないわ、とばかりに無表情で屈伸運動)、ソワレは不破がポケットからメジャーだして30センチくらい図って「小さいな」に対して「そんなに小さくねぇだろ!」と食いついてました。可愛い。

今回、なかのひとの実年齢的な所もオペラ覗いてると感じられたりもするのですが、翼さんはぴちぴちしてて問答無用で可愛かったです(へんたいか)

松下コーチはとてもいいオッサンでした。これはいいオッサン。各回最初に出てくるときにしっかり原画展とかPRする大人の余裕。ソワレは挨拶が回ってきて、「若い子がいるのに…」と自嘲しつつもしっかりと販促に繋げるあたり余裕綽々ですね!

功兄はいいホストでした。アニメ版でホスト設定が大人の事情で消えたのを(・д・)チッってな気持ちで見てたので、ホストらしい白スーツ姿よかったです。男の人のスーツ姿はまた新鮮ですなぁ…補正のないスリムなスーツ姿…あと、風祭に対して「超可愛い」って兄バカ炸裂させてるんだけどそんな功兄もかわいいよww

ストーリーは基本的に原作通りに進んでいくのですが、わかりづらいかなーと思ったのは都大会地区予選の2週間前にポジション固定した場面と、試合中にシゲが水野を守るためにサッカー部辞めた場面(説明端折るとなんかあれだ)。一瞬だけ過去に飛ぶんだけど、そもそも見に来てる層は原作読んでるから無問題か。とはいえ、あまりいないだろうけど原作読まずに来た人はついて行けてるのかなぁ…とも思いました。

また、どうしても森戦が山場とは言え少しそこに時間割きすぎかなぁ…原作エピソード拾いすぎかなぁ…とも思いました。取捨してなんなら絵的に映える物を無理と違和感のない範囲で追加するのもアリだと思うんですよね。せっかく媒体をかえるのだから。ただ、公演プログラムを読むと、脚本の先生はそういったアレンジを嫌う方だとあったので、だからこそのこの忠実すぎるほど忠実な展開なのかなぁ…と。

ラインナップでマチネは常に拍手してて腕つらと思ったのはそういえばヅカだとラインナップは基本的に手拍子なんだよね。


原画展も見てきたんですけど、最終回のタイトルがユルネバだったことを今更知るっていうね。いや、ユルネバ歌わないチームのサポだからユルネバにそんな何も思い入れもなく…ただ、震災の後はユルネバって一気に知名度も上がったしね…

ていうか原作連載時は東京がJ2を爆走して昇格した頃やしな…

原画で風祭が着ている表紙とかの代表ユニがシドニー仕様だったり、日韓仕様だったりで…あーここで2年たったのか…とかね。

とにかく一々懐かしいんですよ。すべてが。ほんとに、使い古された言い回しなんだけど、「私の青春」だったんだなぁ…って。周りもそんな会話ばかりだし。

で、出口のとこで人気投票してたんですがなんつーかまぁ連載当時と人気キャラクター変わってないな!っていう安心感。オタクは10年立っても解脱など出来ぬという姿がそこにはありました。……ケースケに入れた私にも何も言えることはないけど(ほんとにな)

そんなこんなでマチソワダブルしてふわーっと幸せな気持ちで帰宅してまぁ月曜を迎えたわけですよね。

いやーでもほんとに行って良かった。うっかり円盤予約したので年明けを楽しみに待ちます。

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